長い外出自粛が過ぎ、最近ようやく外に出て過ごすようになった、という人も多いのではないでしょうか。
気がつけば汗ばむような暑さ。ふとしたときに、「なんか、私におってるかも」と焦ったことはありませんか?
ヨガインストラクター・ビューティーフードアドバイザーの高木沙織さんが、「体臭が強くなりやすい、NGな家時間の過ごし方」を教えてくれました。
体臭が強くなりやすい!?気をつけたい家での過ごし方
1:常に冷房ONで汗をかかない
そろそろ冷房が欠かせない暑さになってきましたよね。家の中にいるときでも熱中症のリスクはありますから、エアコンを上手に使って対策を取る必要があります。
ですが、あまりにも冷房頼りになってしまうのも自律神経系(交感神経・副交感神経)が影響を受けるため注意したいところ。冷房で体が冷えると、体温を逃さないように血管を収縮させ血流が悪化。体温調節が上手くできなくなり、汗をかきにくくなります。
ちなみに汗そのものはもともと無臭なのですが、皮膚表面の皮脂やアカと混じるとにおいを発するようになります。また汗をかく習慣があまりない人の場合は成分濃度の濃いにおいがしやすい汗になると言われているので、汗腺を鍛えて適度な発汗を促してあげるとよいでしょう。
散歩や軽い運動、湯船に浸かることでも汗腺を鍛えることができますよ。
2:甘い物がくせになってしまった
この自粛期間中に、お子さんとお菓子づくりを楽しんだり、甘い飲み物・食べ物をよく口にしたりした人も多いのではないでしょうか。甘い物はくせになりますから、習慣になってしまうと我慢するのが大変。
ではこの甘い物と体臭にはどのような関係があるのでしょうか。
脂質や糖質が皮脂の栄養となりやすく、取りすぎることでその分泌が増えると言われています。においは汗や皮脂に雑菌が作用することで発生するので、皮脂の分泌量が増えることでも強くなるのです。
脂質の代謝にはビタミンB2(ウナギ・ブリ・ホウレンソウ・牛乳など)、糖質の代謝にはビタミンB1(豚肉・玄米・カツオ・マグロなど)が働くので、甘い物を取りすぎていると思ったら、これらの栄養素を取り入れるように献立の工夫をしてみてはいかがでしょうか。
3:入浴時間が長くなり、ゴシゴシ洗い
「在宅期間中はゆっくりと時間をかけてお風呂に入ることができた」という人も多いでしょう。リラックス・リフレッシュにもなるバスタイムは至福のひとときですよね。
ただし、ここでも気をつけたいポイントがあります。スポンジを使って体を強くゴシゴシと入念に洗うことです。これでは皮膚表面に存在する善玉菌の多くを洗い流すことになり、残った悪玉菌が体臭を強くしてしまう恐れがあります。
「清潔にしているつもりなのに、においが…」という人はたっぷりと泡立てたボディーソープを手に取り、肌の上を滑らせるように優しく洗ってみてください。
「暑いから」とドライヤーを手短にすませる人もいますが、頭皮が湿っていると雑菌が繁殖してにおいのもとになるのでこちらも要注意。まずは頭皮を乾かし、それから髪の表面を乾かすようにしましょう。
自宅にいるときはそうでもないけれど、外に出ると気になりだす自分のにおい。3つのポイントにぜひ注意してみてください。