夏は生ゴミのにおいが気になります。大型マンションのゴミステーションなど24時間ゴミが出せる環境の人もいますが、自治体で決められた曜日しかゴミを出せない人も。
そこで注目されているのが生ゴミを堆肥にするコンポスト。
ベランダでコンポストを始めたというライフオーガナイザーの下村志保美さんに詳しく聞きました。
生ゴミを自宅で堆肥に。気軽に始められるトートバッグ型コンポスト
わが家が生ゴミを出せるのは週2回の燃えるゴミの日だけ。これからの季節、どうしてもゴミのにおいが気になります。またコバエがでてくるのも悩みの種。
これらの対策として、今年はコンポストを始めてみました。
●用意するのはスコップだけ!小さなトートバッグ型のコンポスト
これまでのコンポストとのイメージは庭にドンっと設置するものだったり、電源を使うタイプのものだったりと大型のものが多かったように思います。
今回私が始めたのはトートバッグ型のコンポスト。
すべての画像を見る(全9枚)これならコンパクトですし、万が一うまくいかなくて挫折したとしてもダメージは少なそう。
「LFCコンポスト」というものです。
必要なものがセットされて届くので、混ぜるためのスコップさえ用意すればすぐに始められます。
●初めてのコンポスト。使い方は簡単!
不織布のような素材のバッグに専用紙袋をセットしたら、コンポスト基材を入れます。
生ゴミを入れたらざっくりと混ぜるだけ。
1日の生ゴミ投入量の目安は約300グラム。1か月半から2か月投入し、その後3週間熟成させれば堆肥が完成するそうです。
・傷んだもの
・シンクの排水溝の生ゴミ
・野菜くず・調理くず
・種(アボカドは切って投入)
・果物類および種類、卵の殻
・肉・魚類および骨・内臓
・炒めたもの、調理済み、加工品
・油(1回100~200cc)
・食べ残し
・コーヒーがら、お茶の出がらし
※ペーパーは入れない方が混ぜやすい
・貝殻
・栗の皮
・タケノコ、トウモロコシの皮
・生ゴミ以外のもの
●保存容器に調理中の野菜くずなどを入れておき、コンポストへ
私は調理中に保存容器を1つ用意しておき、コンポストに入れるものをまとめています。
野菜くずは小さめにカットした方がいいそうです。
キッチンのあと片づけが終わったらコンポストにゴミを投入し、かき混ぜます。
忙しいときは保存容器にフタをして、夕食後にまとめて混ぜています。
●コンポストの気になるにおいや虫は?
紙袋の口は2、3回折り返しクリップで2か所止めています。
さらにこのトートバッグのファスナーが虫の侵入を防ぐ構造となっているそうです。
私は始めてから2週間経ちましたが、今のところにおいや虫は気になりません。
●コンポストを始めてからゴミの量が激減!
「コンポストを育てたい!」そんな気持ちが無意識に出てきたようで、ゴミを分けることが楽しくなりました。
わが家は週に2回のゴミの日はそれぞれに45リットルのゴミ袋がいっぱいになっていましたが、コンポストを始めてから分別意識が高まり、ゴミの量が半減したことに私自身驚いています。
もちろん燃えるゴミの中に生ゴミがありませんので、ゴミ袋も軽くなりにおいもありません。
水分が少ないということは、ゴミ処理場の焼却炉の負担も軽くなります。
ゴミのにおいとコバエから逃れたくて始めたコンポストですが、今まであまり関心がなかった環境問題を考えるいいきっかけとなりました。ぜひ参考にしてください。