キッチンで使うものには、スタッキングできなかったり、コンパクトにまとまらなかったりする大物がたくさんあります。小さなキッチンでは上手に収納スペースを使わないと、あっという間に乱雑になり、使いたいときにすぐに道具を取り出せないというストレスを抱えることに…。

「でも、収納スペースって、考えかた次第で意外なところにつくることができるんですよ」と教えてくれたのは、整理収納アドバイザーの小林尚子さん。キッチンの意外なところって、はたしてどんな場所?小林さんに詳しく話を聞いてみました。

キッチンはデッドスペースの使い方次第で快適収納になる!

まず、キッチンの決められた収納スペースにとらわれないことです。引き出しやつり戸棚内など、キッチンに付属している収納スペースだけが、ものをしまえる場所ではありません。デッドスペースを利用した「空間収納」にも目を向けてみましょう。

●換気扇

換気扇
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鍋やまな板などは換気扇の縁にS字フックをつけ、そこにひっかけています。この方式だと、乾かすのにも便利。

S字フックをつける

また、レシピを見ながら調理したいときは、レシピをクリップで挟むことも。こうすると調理の手を止める必要がありません。もちろん、火を使う場所ですので、場所の微調整や落下しないようにしっかりと注意を払いましょう。

●扉裏

扉裏

収納の扉裏は、上手にグッズを組み合わせると、意外なほど使える収納スペースに大変身します。わが家では扉右側は、粘着フックとワイヤー3つを組み合わせ、掃除グッズを収納しました。キッチンには必要なものですが、あまり人目に触れさせてくないものでもあるので、こういうスペースが大活躍です。

粘着フックとワイヤーを組み合わせる

一方の扉左側には、両面テープで収納を接着し、包丁や包丁研ぎセットなどを設置。左手で扉を開けることになるので、右利きの私にとっては、左側に取りつけてあると取り出すのもスムーズです。安全で場所も取らず、シンプルに整理整頓できて重宝しています。

●吊り戸棚

吊り戸棚

吊り戸棚は、身長によっては手が届きにくく、使いづらかったりします。ここも上記の扉裏収納が可能な場所。ですが…、高さがあるゆえに、扉裏収納にはちょっと不安定。そこで考えたのが、扉板と棚板の間の絶妙なスペースです。ここにつっぱり棒を渡せば、ペーパータオルホルダーの完成。また、上段のカゴ上の空間にも、つっぱり棒を設置。めったに使わないそば皿を置いて、スペースを無駄なく活用しています。

いかがでしたか?空間の使い方次第で、狭い狭いと思っていたキッチンも快適になるんです。