増税の影響もあり、今年は自宅で年末年始のパーティを楽しむ人が増えているようです。そんなときに手づくりしたり、持っていく料理は、やっぱりお肉がおすすめ!
「ごちそうはやっぱり肉が食べたいよね~」と語るのは、料理研究家のきじまりゅうたさん。どの年代にもウケがいいという、おもてなし肉料理を教わりました。
肉ガッツリ「アドボ」「チヂミ」で、食いしん坊の多いパーティもばっちり
●酒がウマい、ご飯もすすむみんな満足のメニュー「アドボ」
フィリピンの煮込みを意味する「アドボ」は、きじま家ではおなじみの料理。甘辛しょうゆ味に酢の酸味が加わって、あと味すっきり。
お母さまは鶏肉だけでつくっていたそうですが、きじまさんは「豚の角煮的にすると絶対にウマい!」とアレンジ。
豚肉と鶏肉、両方のうま味が混然一体となった煮汁もごちそうです。
「白いご飯も添えてくださいね。ご飯が確実にすすみます!」(きじまさん)
【材料(4人分)】
・豚バラかたまり肉 500g
・鶏手羽元 12本
・ニンニク(みじん切り) 3かけ分
・サラダ油 大さじ1/2
・タマネギ(みじん切り) 1個分
・A[赤唐辛子4本 ローリエ4枚 酢1カップ]
・B[砂糖(できれば黒砂糖)、しょうゆ各大さじ6]
・ウズラ卵(水煮) 12個
【つくり方】
(1) 豚肉は1.5cm厚さのひと口大に切る。フライパンに豚肉の脂身を下にして並べ、中火で熱する。脂が出てきたらペーパータオルでふき取り、ときどき返しながら全面を焼く。きれいな焼き色がついたら取り出す。
(2) 厚手の鍋にニンニクとサラダ油を入れて中火にかける。香りが立ったらタマネギを加え、しんなりしたら鶏肉を入れて炒める。肉の色が全体に変わったら(1)とAを加え、かぶる程度の水(3カップ程度)を注ぐ。煮立ったらアクを取り、落としぶたをして15分ほど煮て表面の脂を除く。
(3) Bを加え、再び煮立ったら落としぶたをしてさらに20分煮る。ウズラ卵を加え、火を止める。
(4) 保存容器に移し、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れ、冷えて固まった脂を取り除き、再び鍋に入れて中火にかける。煮汁がとろりとするまで煮つめ、器に盛る。
[1人分731kcal]
●カリッカリの豚肉の下にジューシーな鶏肉がぎっしり「ほぼ肉チヂミ」
鶏肉をぎっしり入れて、表面は豚バラ肉をのせてクリスピーにしたきじま流チヂミ。
「鶏肉はかさ増しできて、豚バラいっぱいでもヘルシーな気分になります!(笑)」
この合わせ技、こってりすぎはどうも…という人にも好評で、家族みんなが楽しめる味です。
【材料(4人分)】
・鶏胸肉 250g
・豚バラ薄切り肉 200g
・A[小麦粉60g 片栗粉10g 顆粒鶏ガラスープ大さじ1/2]
・B[溶き卵1個分 水大さじ4]
・ゴマ油………適量
・塩 小さじ1/4
・ニラダレ[ニラ1束 ニンジン4cm]
・C[ゴマ油大さじ1 塩小さじ1/2 粗びきコショウ(黒)少し]
・いりゴマ(白) 大さじ1/2
【つくり方】
(1) ニラダレをつくる。ニラは4cm長さに、ニンジンは3mm幅の細切りにして耐熱容器に入れる。Cを加えてさっと混ぜ、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で1分30秒加熱する。そのまま粗熱をとり、ゴマを混ぜる。
(2) 鶏肉は1cm角に切ってボウルに入れ、Aを加え混ぜてからBを加え、しっかりと混ぜ合わせる。
(3) 直径28cmのフライパンにゴマ油大さじ1を入れて中火で熱する。(2)を広げ入れ、上面に豚肉を敷きつめ、塩をふる。
(4) 生地を少し持ち上げてみて底面に焼き色がついたらフライパンよりひと回り大きな皿をかぶせ、フライパンを裏返して生地を取り出す。そのまま皿の中身を滑らせるようにしてフライパンに戻し入れ、もう片面も焼く。5分ほどして焼き色がついたら、ペーパータオルで余分な油をふき取る。再度裏返し、両面がカリッとしたら取り出す。食べやすい大きさに切り、(1)をのせる。
[1人分424kcal]
別冊エッセ
『エッセ史上最強!おもてなしベストレシピ』(扶桑社刊)ではこれ以外にも、年末年始に役立つおもてなしレシピを多数ご紹介! ホームパーティや来客時に使える「ごちそうレシピ」に加え、「簡単おせち」を5タイプ掲載し、大切な人とのひとときをサポートする1冊です。
<レシピ作成/きじまりゅうた 撮影/豊田朋子 取材・文/ESSEonline編集部>