この時期やっておきたいのがクローゼットの整理。温かい時期で衣替えも兼ねるのでうってつけ。でも、「私、捨てられないんです!」と思う人も多数。そんな切実な悩みを抱えたESSE読者に向き合ってくれたのが「断捨離」の提唱者・やましたひでこさん。読者の本音と、やましたさんの本気のアドバイスをお届けします。

服はパンパン。でもどうしても捨てられない。執着から解き放たれる断捨離の考え方とは?

パンパンの衣類
パンパンの衣類

洋服が大好きで、大量の服であふれる隠し部屋まであるというのはSさんとTさん。片づけは大の苦手です。

パンパンで、服を取り出すのもひと苦労のSさんのクローゼット。
「10年以上袖を通していない服もあります…」

●やましたさんがバッサリ斬る!「4年間も寝かせた服を着たいと思う?」

Sさん

: うちは、夫は片づけられるけれど、私がダメダメです。リビングなど人に見られるエリアはものを少なく保っていますが、じつは完全に倉庫化している秘密の部屋があって、使わないものをそこに放り込んでいるだけなんです。

やました

: 隠し部屋って、心を隠しているということなのよ。現状から目を背けて、自分を偽っている。だから、隠し部屋をすっきりさせると、ものすごく気持ちよくなれますよ。

Sさん

: 確かに、服であふれたあの部屋の存在はいつも心に引っかかっています。半分は私の服で、残り半分は長男の服を4歳下の二男に着せるためにとってある服です。ほとんどがプチプラで、ついバンバン買ってしまって…。

やました

: あなたがバンバン買った服は、食べ物でいえば安くて日もちするニンジンやジャガイモみたいなもの。でも、本当にファッションが好きなら、旬の服を着て楽しむべきじゃない? あなたたち、4年間も寝かせた服を着たいと思う?

一同

: 着たくないです!

やました

: でしょ? なのになぜ大事な子どもには平気で着せちゃうわけ?

Tさん

: まだ着られるのだからもったいないし、ものは大切にしないとなぁって思うと…。

●「まだ使える」と執着せずものを生かしきって始末を

段ボールと衣類
やました

: これ、別の見方をすれば、4年後の自分はこれらの服すら買えない経済状態にあるかもと想定しているわけよね。自分にそう暗示をかけているのと同じ。

Tさん

: それはイヤですね…。

やました

: どうせなら、好きな服をいくらでも買える自分をイメージしたいと思わない?

Sさん

: …お、思います。

やました

: わかるよ、「まだ着られる」と思うから、処分するのに抵抗はあるよね。でもね、そのために4年間も隠し部屋を見て不愉快な気持ちになってもいいのかしら。この、不愉快になる時間や苦痛の方が、お金よりもずっとムダだと思います。私たちはつい、「使える」ということに執着してしまいがち。そうやって家の中が執着したものばかりであふれて、自分の居場所や心地よさを失っている人がどれほどいることか…。

Tさん

: 「もの」のために生きてしまっているんですね。

やました: 「いつかどこかでだれかがなにかに使える」という考えに執着してはダメ。ものは自分に役立つため、自分を応援するために家に来ているんです。「期間限定」でね。学校の制服と考えればわかりますよね。

一同

: 制服、なるほど!

やました

: だからその期間中は精いっぱい使って、あとは潔く始末をつけましょう。自分の手で終わりにするの。そうすることで、ものも人も「生かせる」のよ。Sさん、あなたの隠し部屋の「生かせない」服を始末したら、残るのはどのくらいかしら?

Sさん

:たぶん、ほとんど残らないと思います。

●1つ捨てたら、必ずもっと大切なものが手に入る

やました

: いいじゃない、次はよりよいものを自分に与えられるんだから。1つ捨てたら、必ずよりよいものが手に入ります。

ものに対する向き合い方。やましたさんの言葉はひとつひとつ心に刺さります。今回の記事をきっかけに、家に眠っている死蔵品と向き合ってみませんか?

※断捨離はやましたひでこさんの商標登録です