●高圧的な態度に圧倒されてしまうことも…

あおり運転だけでなく、危険な運転の被害に遭っても、加害者の態度によっては恐怖で思うように自分で行動ができなかったという反省の声も。

「駐車場から飛び出してきた車に、左後方をぶつけられました。そのときはびっくりして相手が悪いと判断できず。逆に向こうから強い口調で『こっちの車傷ついてないし、もういいよ』と言われ警察にも届けませんでした。自分の車は傷ついていたのに、その場で連絡先も聞かずに終わり後悔しています」(会社員・40歳)

「夫の車に乗っているときに、センターラインを越えてきた車とぶつかりました。こちらはスピードをすごく落としていたので、ケガはなかったですが、車は損傷。さらに、相手は飲酒運転で保険にも入っておらず、なんだかガラの悪い人で、警察に電話しないでくれと言われて、本当に怖かったです。でも事故に気がついた近所の人が警察に電話してくれて、助かりました」(アルバイト・49歳)

「たまたま前の車と同じ方向に進んでいるな~と思ったら、同じ目的地のレストランで停車。すると男性が降りてきて、『ずっと後をつけて来ただろ! なにか調べてるんだろ、わかってるんだからな』とよく分からないことを言われ、車を前方から携帯で写真を撮られたり、車の中を覗かれたり…。その後、なにもなかったのですが、家族が一緒にいても怖かったです」(主婦・34歳)

●あおり運転をされたときに注意したいこと

車間距離をつめている様子
※写真はイメージです
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あおり運転や危険な運転をしてくる人は、なにか興奮した精神状態に陥っている可能性もあります。

「信号が変わったのに走り出さない前の車にクラクションを鳴らしたら、10分ほどのろのろ蛇行運転された」(アルバイト・42歳)

あおり運転をする人は、“自分の方が上”という心理があるようで、クラクションや抜かしたりされることが引き金になってしまうことも多いようですね。

「外車に乗ったおじいさんにあおられました。私が車線変更をし、相手の車の前に入ってきたのが気に入らなかった様子。クラクションを鳴らしながら車間を詰めてきたり、すごいスピードで追い越し車線を走り私の車の前にギリギリで入ってきたりと、10分間ほど繰り返されました。子どもがいたので、ぶつけられて怪我でもしたら大変だと思いました」(40歳)

「私が妊娠中に夫の運転でドライブしていたら、後ろからバイクにあおられました。普段大人しい夫がイライラし、『目には目をや!』と、逆にあおり出しました。ぶつかったら妊娠中の私も赤ちゃんもどうなるかわかりません。そして、こちらも悪いことになります。本当に腹が立ちました」(会社員・40歳)

あおり運転に対して、あおり返すのは絶対にやめましょう。どちらが先かという問題ではなく、とても危険な行為です。自分自身が冷静でいられるように落ち着きましょう。

●あおられ続けてパニックに…!警察へ通報する余裕はある?

警視庁は「危険な運転者に追われるなどした場合は、サービスエリアやパーキングエリア等、交通事故に遭わない場所に避難して、ためらうことなく警察に110番通報を」としています。ドアや窓のロックを確認し、警察の到着を待つのがよさそうですが、非常時のとっさの判断や行動に不安を訴える声も。

「逃げられるなら逃げたい。怖くなってどうなるかわからないですが、されるがままになってしまいそう…」(主婦・41歳)

「警察にナンバー通報したいですが、運転中はメモできない。ドライブレコーダーは高そうだし。悩みます」(自営業・45歳)

あと意外に多かったのがスマホで画像や動画を撮影して証拠を残そうという作戦。しかし、興奮状態の人にむやみにスマホを向けると、更なる事態の悪化にも繋がりかねません。

●お金はかかるけれど、ドライブレコーダーの設置は抑止力になるかも

ドライブレコーダー録画中と書かれたステッカー
※写真はイメージです

「通行人に、『はよ行け、ババア』と運転中の車内で毒を吐く友達。ドライブレコーダーを搭載した途端、『記録に残るかな?』あおり運転と誤解されるのをビビったようで言葉使いがマイルドになりました」(主婦・50歳)

最近では、360°カメラで、後ろからあおられたり、横から幅寄せされたり、前方で急停車されたりした場合でも、一部始終を録画できる高性能なドライブレコーダーも発売されています。「録画中」などのステッカーなどをはって搭載をアピールすることで、煽り運転そのものを抑止する効果も見込まれます。
いざというとき、事故の証拠にもなるドライブレコーダー。運転する場合の必要性がますます高まっているように感じました。

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