タイで「コインランドリー」を使ってみたら…

コインランドリー
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一方で、タイでは「外のサービス」を上手に取り入れる文化があるように感じます。

バンコクを歩いていると、街のあちこちに食べ物のお店があります。

屋台や小さな食堂、市場、フードコート…。朝から料理を並べている店もあり、仕事へ向かう途中に食事を買っていく人の姿も珍しくありません。

よく行く市場では、白いご飯だけを売っているお店もあります。お茶碗3膳分ほど入って約100円。それを買い求める人が次々とやってくる人気店です。

隣には、カレーや炒め物などのおかずが1人前200〜300円ほどでずらりと並んでいます。その場で食べることもできますが、夕方になると仕事帰りに持ち帰る人の姿が多いです。

もうひとつ、バンコクで身近に感じるのがランドリーサービスです。

通りを歩いているとコインランドリーをよく見かけ、7kgで約200円から利用できるところもあります。洗剤や柔軟剤も用意され、大型の洗濯機や乾燥機も並んでいます。

タイでの暮らしをはじめてから、シーツなどの大物は、自分で洗うのではなく、洗濯から乾燥までコインランドリーで済ますことにしました。

「どこに干そう」「乾くまで代わりのシーツはどうしよう」

いざコインランドリーを使ってみると、そんな小さなストレスを感じなくてすむようになりました。

全部自分でやらなくても暮らしは豊かになる

屋台

タイでの暮らしを続けるうちに、私の中で少しずつ変わってきたことがあります。

それは、「家事はラクをしてもよい」という感覚です。

料理も洗濯も、自分でできるからといって、毎回そこに労力を使う必要はないのかもしれません。

やることをひとつ減らすだけでも、自分のために使える時間が生まれます。本を読んでもいい。ゆっくりコーヒーを飲んでもいい。あるいは、なにもしなくてもいいのです。

以前の私なら、家事をしないことにどこか罪悪感を覚えていたかもしれません。でも、家事を減らすことで、「時間をなにに使うか」を選ぶことができるようになりました。

もちろん、日本とタイでは物価も住環境も、利用できるサービスも違います。タイとまったく同じ暮らし方が、日本でできるとは思いません。ただ、タイの暮らしから取り入れられる考え方はあるように思います。

疲れている日はお総菜に頼る。必要なときには家事代行を利用してみる。「今日やらなくても困らない家事」は、明日に回してみる。

大切なのは、なにを利用するかよりも、「全部、自分でやらなくていい」と自分に許可を出すことなのかもしれません。

50代になって海外で暮らすようになり、私はそれまで何十年も「こうするもの」と思っていたことが、少しずつ変わってきました。

家事に使っていた時間を少し手放して、自分が心地よく過ごせる時間を増やす。そんな小さな選択が、人生後半の暮らしを豊かにしてくれるのではないでしょうか。