人が求めることを教える

公園のブランコにて集合写真
「アンさんの料理教室」を始めた頃。東京・中野坂上の社宅にて。写真右端が夫の村上啓助さん、左から2番目が村上祥子さん
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「アンさんの料理教室」を始めるとき、12名の生徒さん(アメリカ、ドイツ、オーストラリア)の配偶者に「奥さんになにを習ってほしいですか?」と、尋ねました。

この習慣は今の「村上祥子料理教室 in 福岡」でも生きています。レッスンのあと、提出されたアンケート(記入の是非は自由)をとことん読み込みます。赤字で答えを書き込み、LINEで返します。

超絶人気の(オーバーですが)料理教室であり続けるために、希望のあった素材やレシピを10~12点組み立て、テキストを作成。試作して机上に並べ、色彩のバランス、貧弱な食材ではないか、デラックスでなくてもよいが人気のある食材(牛肉やエビなど)は加わっているかを考えます。

アンケートに「塊肉を簡単にやわらかくするには?」という質問があったので、レシピは「圧力鍋でゆでた豚肉をあしらった昔ラーメン」に決定。1975年(昭和50年)、月刊『ミセス』のデビュー作のラーメンの資料を取り出してみると、50年前に、豚骨スープもチャーシューもラードも圧力鍋でつくっていたことに驚きます。

調理の実演はスマートに

料理教室の様子
東京・三田スタジオでの料理教室の様子(右端が村上祥子さん)。1996年(平成8年)に西麻布スタジオを開設する前は、三田のマンションにスタジオがあった。テキパキと作業する姿は、今も変わらない

湯きりのとき、揚げ物の油をきるとき、食材を振らずに、縦にスッとまっすぐ出す。湯も油もこれできれます。菜箸を持つとき、小指は立てない。茶道のお点前のように指をそろえます。「カッコよく」を意識してのことです。

84歳。食べて、歩いて、カッコよく生きる。

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