自分の黒歴史を赤裸々に描いた漫画を、インスタグラムで発表している大盛のぞみさん。2人の子どもを育てる母でもある彼女が、“ほっこり下品”な、ゆるい子育て漫画をお送りします。
ママ友がつくれないつらさがつのり、ついに精神状態の危機に。そこで目にしたものは?

子育て支援センターに突撃したら、一気に気持ちがラクに

当時の私が、一番イヤだったのは幼稚園の送り迎えの時。
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居場所がないと感じることが多かった同居時代初期。

1人で子を連れて公園で歩き回ったりご飯を食べたりするのは全然平気だけど、大勢の群れの中に入ると急に《ひとり》を実感して、ほかの人ができるママ友づくりすら、なんで私はできないんだろ? と、自分という存在が恥ずかしくなったりしていた。

今なら、一人でいることって別に恥でもないよ。

みんなそこまで思いつめてママ友なんてつくってないからね? と、慰めてやりたいけど当時の私にしてみたら同居生活にもなじめずに幼稚園でもポツンのこの状況は、精神状態がやられそうな事態。

よく、ママ友なんて子どもの世話してたら全然必要ないよ~という意見を聞くけど、寂しさの臨界点というのは人それぞれ。

寂しくない人は寂しくないですばらしいけど、寂しい人はやっぱり寂しいもんです。

そろそろストレスで頭おかしくなるよ?って頃。

そんなときに知ったのが、市役所の壁にはられていた支援センターの案内。

衝動的に駆け込んだ。

「大人と話したい!! いろんな話を聞いてほしい!!」という気持ちが最高潮に高まり支援センターに突撃。

支援センターの先生たちに、つらつらとこの2~3か月の間に起きた話や今の状況の話をすると「そりゃあ大変!」と親身に話を聞いてもらったりアドバイスをしてもらったりした。

子どもを遊ばせつつ、大人と話せるなんて…!!!

この日の出来事のおかげで、私は「この町にも私の居場所がある…」と、心底安心した。

幼稚園のママに明日なんでもない事で話しかけてみようかな…。

もしそれがうまくいかなくても、またここで聞いてもらえたらいいや!!

こう思えたことで、気持ちがめっちゃくちゃラクに。

ママ友ができないとか、旦那さんに帯同して見知らぬ土地で一人ぼっちで悲しんでる、という方からたまに相談を受けるけれども、通ってる幼稚園とか保育園じゃなくて別の集まりとかサークルとか、こういう支援センターみたいなところで話を聞いてもらったり友達をつくるよう試みてみるのはどうだろか? と私は提案したい。

そこでも無理ならSNSでもいいから寂しさを叫ぶのもアリ。

話を聞いてもらって気持ちにちょっと余裕ができると、ガチガチのヤバい精神状態から抜け出せる! と私は信じてます。

なーーんて、知ったふうな顔してこんなアドバイス書いたけど、今の私も相変わらず。

息子の小学校で話せるお母さん0人!!

そろそろ役員でもして相談できるお母さん友達がほしいよ、と思っております。

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【大盛のぞみ】

Instagramに@imoootjya名義で投稿した“ほっこり下品”な手描き漫画が、今いちばんポップな闇漫画として大きな反響を呼ぶ。フォロワー数は約10万人超。2児の母。著書に『のぞみ33歳。だだ漏れ日記』(扶桑社刊)がある