更年期を迎える40代からは、家庭・仕事・体の変化といった悩みが重なり、将来への不安も膨らみがち。ホルモンバランスの乱れもあり、自己肯定感まで揺らいでしまいますよね。そんなモヤモヤを抱えオトナ世代に向けて、産婦人科医・高尾美穂先生が「心配や悩みを解きほぐすヒント」を教えてくれました。

※ この記事は『高尾美穂のオトナ世代のこころとからだ相談室』(扶桑社刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。

落ち込むミドル女性
オトナ世代の悩みに、産婦人科医の高尾美穂先生が寄り添います(画像イメージ:PIXTA)
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Q:自己肯定感が低く、他人と比べては落ち込んでいます

人間関係に悩んでいます…

最初の質問は、自己肯定感が低いという悩みについて。

「昔は学級委員をやるような活発な子でしたが、思春期以降、人間関係でつまづいてマイナス思考に。自己肯定感が低く、他人と比較しては落ち込んでいます。自己肯定感を高めるべきですか?」(48歳)

A:小さな成功体験を重ねるためにもまずは行動あるのみ!

自己肯定感を気にする質問者さんは、「自分の人生がうまくいっていない」という感覚があるのかもしれませんね。これまで親やパートナーの意見に流されることが多かったのかも。自分以外の意見でものごとが進むことは人生の中でたびたびありますが、主体性を伴わない行動は、自己肯定感を高める経験にはなりにくいものです。

そういうときは、第一歩として小さくてもいいので「自分からアクションを起こす」ことがおすすめです。今回相談をなさったのも立派なアクションのひとつ。自分の考えでものごとが動いた成功体験です。

ひょっとしたら他人と自分を比べて、成功体験のハードルを上げすぎているのかもしれませんね。他人を見て、「すてき! 目標にしたい」とポジティブなパワーに変えていけるのなら比較するのも悪くないですが、落ち込んだり悩んだりするくらいなら、今はやめておいた方がいいでしょう。

●まずは自分と向き合って

他人と比べてしまうのは、自分を見つめていない証拠。日常生活や今までの人生を振り返ってみてください。「よかったな」「私、がんばったじゃん!」と思えるような、自己肯定感を支える小さな成功体験がたくさんあるはずですよ。たとえば、「通勤で1回も信号に引っかからなかった。ラッキー!」といった些細なことでも十分です。

自己肯定感は高ければいい、低ければ悪い、というものではありません。ましてやそれほど思い悩むものでもない、と私は思っています。それでも自己肯定感にこだわるのであれば、まずは自分と向き合うこと。そして未来を変えるためには、今どうすればいいか、よく考えて行動をすることです。小さな成功体験を積み重ねる意味でも、他人ではなく自分に目を向け、主体性をもって行動することを忘れないでくださいね。