膣トラブル、尿もれをケアしてQOLを向上

デリケートゾーンを押さえる女性のイメージ画像
※画像はイメージです
すべての画像を見る(全6枚)

GSMには、更年期に増える尿もれや頻尿も含まれます。主な原因は、骨盤底筋の衰えです。女性ホルモンのエストロゲンが低下により、骨盤底にハンモック状に広がる骨盤底筋が衰えてきて尿もれが起こりやすくなります。さらに、骨盤臓器脱によって膀胱が下がることも、尿もれや頻尿の原因です。

骨盤底筋は妊娠や出産時に大きくダメージを受けるため、出産経験がある人ほど骨盤底筋が弱くなりやすい傾向があります。骨盤底筋が弱ると、咳やくしゃみ、ジャンプなどで腹圧がかかるだけで尿がもれする「腹圧性尿失禁」が起こりやすくなります。

そして、尿失禁に悩むと、多くの人は対策として頻繁にトイレに行くようになりますが、これも尿もれを助長する原因になります。膀胱は風船のような弾力のある臓器ですが、頻繁に排尿すると膀胱が十分に膨らまなくなり、やがてその弾力性を失ってしまいます。こうして起きてくるのが「切迫性尿失禁(過活動膀胱)」です。

以上のことから更年期頃から女性は「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」に悩まされる方がとても増えるのです。対策には、骨盤底筋を鍛えるトレーニングをする、おしっこを我慢して膀胱の容量を回復させる膨張訓練などがあります。

なお、尿もれや頻尿の専門は泌尿器科です。症状が進むと外出がままならないなど、QOL(生活の質)が下がる可能性があります。最近では女性専門の女性泌尿器科も増えていますので、恥ずかしがらずに早めに受診をおすすめします。

※ 更年期の症状の感じ方、対処法は人それぞれ異なります。ご自身の体調に不安がある場合は、早めに医療機関を受診してください