汚れが落ちる簡単テクニック
すべての画像を見る(全7枚)一年のたまった汚れを落とすには時間がかかると思われがちですが、それぞれの汚れに合わせたテクニックを使うと余計な労力がかからず、掃除の時短になります。汚れ落としの基本テクニックを押さえておきましょう。
●汚れ別!洗剤の使い分け方
洗剤は、汚れの性質で選べば一気に落としやすくなります。
・家じゅうの軽い汚れ→中性洗剤
・アルカリ性の汚れ(尿石、水アカ、石けんカス)→酸性洗剤、クエン酸
・油汚れ、皮脂汚れ→アルカリ性洗剤、重曹
・カビ、排水口のぬめり→塩素系漂白剤
汚れと反対の性質の洗剤を使うことで中和が起こり、力を入れなくてもスルッと汚れが落とせます。
浴室の汚れは「温め」で撃退
浴室の汚れは「石けんカス・水アカ」、「カビ」、「湯アカ」の3種類に分けて考えると効率アップ。
・白いザラザラ=石けんカス・水アカ→酸性洗剤
・黒い点々、ピンク汚れ=黒カビ→塩素系漂白剤
・ベトベトした湯アカ→中性洗剤とブラシで擦り落とす
お風呂場は全体的に皮脂汚れがついていることが多く、皮脂汚れは油汚れの一種なので作業前にシャワーで浴室全体を温め、汚れをふやかしておくと落としやすくなります。とくに、ベトベトした湯アカは皮脂汚れに石けんカスが加わるなど、さまざまな性質が混ざっており、こうした汚れは温めることでより落としやすくなります。
水アカや黒カビはそれぞれ適した洗剤を吹きかけて一定時間放置することで、洗剤の成分が汚れにしみ込み、すっきり落とせるようになります。(放置時間は洗剤の説明文を参考にしてください)
※ 塩素系漂白剤と酸性洗剤(クエン酸含む)は混ざると有害なガスが発生して危険です。使うときは別日に行うなど、混ざらないように注意してください。
キッチンの油汚れは「つけおき」で解決
キッチンのおもな汚れは油ハネによるものです。前述のとおり、油汚れは温めると落ちやすくなるという性質があるので、換気扇やコンロのパーツは40~45℃のお湯に重曹を溶かしたものでつけおきすると、汚れがゆるんで一気に落としやすくなります。
電子レンジは濡れタオルを30秒〜1分ほどチンして庫内を蒸気パックすると、こびりつきがふやけて汚れが簡単にふき取れます。
大掃除は、事前準備をし、汚れ落としのコツを知っておくだけで驚くほどスムーズに進みます。今年は無理をせず、計画的でラクな大掃除にして、気持ちよく新年を迎えましょう。
※ クエン酸など酸性の洗剤は、塩素系の漂白剤やカビ取り剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤と混ざると有毒ガスが発生します。混ぜるのはもちろん、直後に使うのも避けてください。塩素系の洗剤を使うときは表示に従い、必ずゴム手袋をはめ、換気扇を回しましょう。また、目より高い位置で塩素系の洗剤を使用する際はゴーグルを着用してください。
※ なお、特集内で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具によっては使用できないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取り扱い説明書、また洗剤の注意書きを確認してから使用してください



