50代を迎えて出てくる「昔似合っていた服が似合わなくなる」問題。山口県で30年間セレクトショップを営み続けた山村ヒロミさんもそのひとりだったそう。ですが、ある服との出合いをきっかけに今まで着てこなかった色や形のアイテムにも積極的に挑戦するように。今回は、年齢を重ねても自分らしいファッションを楽しむ山村さんの考え方について紹介します。
※ この記事は『別冊天然生活 歳を重ねて楽しむ暮らし 4 いまの「私」と生きていく』(扶桑社刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。
すべての画像を見る(全5枚)「好き」はずっと変わらない。これからも柔軟に装いを楽しみたい
長年、セレクトショップを営んできた山村ヒロミさん。アイテム選びの審美眼に加え、「自分らしさ」がにじむ着こなしが光ります。
「ワードローブは、プレーンなセーターやコート、デニムやミリタリーパンツなど、メンズライクなアイテムばかりです。それをかっちり普通に着るより、シルエットで抜け感を出したり、小物でクセをつけたりするのが好き。人と同じはイヤという、ひねくれた性格が表れているのかもしれません」
若いころは白やネイビー、グレーの洋服が多かったそうですが、最近は赤や黄色などの明るい色も取り入れるように。
「昔はクールでいたい気持ちもあったし、明るい色は似合わないと思い込んでいたんです。でも50代後半のころ、友人のブランド『イレブンセカンド』のピンクのニットを着たら、顔色がパッと明るくなって、思いのほかしっくりきて。それ以来、色のアイテムに抵抗がなくなり、ファッションがもっと楽しくなりました」
年齢を重ね、別の変化もありました。長年自分の定番だったというストレートのデニムが、似合わなくなったのです。
「体形の変化もあって最初はショックだったけれど、ボリュームのあるタイプをはいたら、なかなかいい感じで。今の自分に合わせてアップデートしていけばいいのだと、気づきました」
トレードマークでもあるメガネはいくつもそろえ、服装や気分で選んでいます。
「メガネひとつで雰囲気がガラッと変わり、肌のアラも隠してくれる。欠かせないアイテムです。もっとおばあちゃんになっても、メガネや小物で私らしさを出してマニッシュな装いを楽しみたいです」
ワードローブの一部。「気に入ったものは長く使い、新しく出合ったものも迎え入れます。服が好きなので、なかなか減らせません」
シンプルなコートを裏返しに!
「コム デ ギャルソン」のコートを裏返しにして羽織るなど、人と違う着こなしが随所に。
「縫製のラインや見返しのデザインがポイントになると思って、買ったときからずっと裏返して着ています。定番のものを自分なりにアレンジするのが楽しいです」


