この時季はペットと一緒に出かけたり、帰省して実家のペットと遊んだりする機会が増えます。せっかくなら、ペットのかわいい姿を写真に残したいもの。
ここではESSEonlineで「inubot回覧板」を連載する写真家・北田瑞絵さんに、とっておきのテクニックを教わりました。
自然な表情を逃さない!ペットをかわいく撮影する方法
人気柴犬ツイッターアカウント・inubotを運営する北田さん。表情豊かな犬の写真が評判ですが、どうやったらそんなふうに撮影できるのでしょうか?
「しゃがんでみたり寝転んでみたりと、『動物の目線』で撮るのはおすすめです。いつもと違う表情や構図が楽しめます」
また、北田さんが気をつけているのは、撮影自体が動物のストレスにならないようにすること。
「散歩中にこの景色で撮りたいなと思っても、犬が止まりたがらないなら無理をしない。『よし撮るぞ!』と意気込むより、オモチャに一心不乱になっている姿を撮ったり、一緒に横になりながら撮影したりすると、自然な表情が切り取れるはずですよ」
●テクニックその1:パーツに寄ってみる
鼻や耳などにフォーカスするとユニーク。お気に入りのパーツをぜひ写真に残してみては。
●テクニックその2:水と一緒に
川やプールで撮ると、涼しげで夏ならではの1枚に。
●テクニックその3:目線を低く
動物と同じか、もっと低い位置でカメラをかまえると、普段とは違う表情や構図に。
●テクニックその4:連写してみる
動物の動きが激しいときは、カメラの連写モードを使うとラク。躍動感のある写真が撮れます。
動物を撮影するときのQ&A
●いい表情を逃がさずに撮影するには?
日常的に観察していたら、「今からあくびするな」とか、ペットの動きがわかるようになります。なにか起きてからカメラを起動させると撮り逃してしまうので、動きを察知して事前にカメラと心の準備をしておくといいでしょう。
●カメラをいやがる動物にはどう接すればいい?
人間の意識がカメラに集中していると、動物も察知して固くなるかもしれません。オモチャで遊びながらとか、ブラッシングしてあげながら撮ってはいかがでしょうか。無理にカメラ目線を狙おうとせず、自然な表情を撮影してあげて。
●スマートフォンでもきれいに撮れますか?
今のスマホは画質もびっくりするくらいきれいなので、大判に引き伸ばすことがなければ十分。動画機能を活用するのもおすすめです。遊んだり話しかけたりしながら長めに撮って、あとから「ここぞ」という表情を切り出すのもおすすめです。
●水辺で撮影する際の注意点はありますか?
動物が怖いという人もいるので、私が川や海に行くときは、人気がある場所は避けるようにしています。事故やケガがないように、つないだリードを絶対離さないこと。また野外に長時間いるときは、動物の水分補給も忘れないように。
北田さんの著書『inubot回覧板』(扶桑社刊)は、和歌山の農家を舞台に、瑞々しい表情の愛犬の写真と、詩情あふれる文章がたっぷりつまったフォトエッセイ。ぜひこちらもチェックしてみてください。