片付けサービスは予約開始1分で満席、これまで3400人もの家を片付けた、おうち片付け専門家の香村薫さん。そんな香村さんが普段は有料で提供している「書き出す片づけ」は、片付けが苦手、リバウンドを繰り返す、忙しい…そんな人にこそぴったりのメソッドです。必要なものはなんとペンとノートのみ! 今回のメソッドはリビングの「文房具」の片付けをご紹介します。

香村薫さん
香村薫さん
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用途別にまとめて収納はNG。使う場所の近くを心がける

ボールペンやハサミ、クリップ…大きさも形状もバラバラで、ひとまとめに収納しても雑然とした印象になるのが文具類です。子どもがいる場合は、大人用と子ども用が混ざって大変なことに!

まずすべきは、家庭用、子ども用、仕事用の3つに分けること。そこから、“使う場所の近く”を意識して収納場所を決めましょう。

いちばんやってはいけないのは、“ハサミはハサミでひとまとめ”など、種類ごとに収納場所を一緒にすること。文具の片付けでリバウンドする大きな理由のひとつです。また、カラフルな文具は悪目立ちするので、購入時には注意を。

<ステップ1>ゴールを決める

あちこちに散らばっている文具類。戻しやすい場所を見つけるのがゴールへの近道です

●1:写真を撮る

「あ、こんなところにも!」と思わぬところから1本のペン。細かなところも忘れずに。

●2:文具を分ける

家で使うものと子どもの学用品、仕事道具の3つに分けると作業がはかどります。そこから、どこにだれの文具を置くと便利か、どの程度の数を置くかなど、ここでざっくりとイメージしましょう。

<ステップ2>配置図を描く

配置図

それぞれの文具を、「使う場所はどこなのか?」を問い直しながら描いていきましょう

●1:もっている文具をジャンル別に書き出し、残すものを決める

書く、消す、切る…ジャンル別に数量や使用場所などを書き出すと、どの作業のアイテムが多いのかがわかります。

「どこでその作業をしているか?」まで考えると、おのずとベストな収納場所が見えてくるはずです。

●2:配置図を描く

配置図

「どの場所でどのような作業をしているか」を踏まえ、配置図を描きましょう。今まで出しっぱなしになっていた場所の近くが、じつはベストな収納場所である可能性が高いです。

<ポイント1:1軍をよく使う場所、ストックはそれ以外に分ける>

使う場所にストックまで収納する必要なし。引き出しの奥など、少々取りづらい場所に置いてでも、1軍の使いやすさを優先。

<ポイント2:机の上、テレビ台など小分けに収納してOK>

ハサミ3丁を同じ引き出しに…などはNG。文具に関しては、使う場所に分散収納がリバウンドしないコツです。