自然のなかで心も体もリフレッシュできる「山登り」は、夏のレジャーにもぴったり。とはいえ、「山登りを始めてみたいけれど、まず何をそろえればいいのかわからない」という人も多いはず。そこで今回は、国内外の山に多数登ってきた経験をもつ人気占い師・大串ノリコさんが、初心者がまずそろえたい基本のアイテムや服装をご紹介します。登山の「はじめの一歩」として、ぜひ参考にしてみてください。
すべての画像を見る(全4枚)まずそろえたい「基本アイテム」3つ
山登りのウェアやグッズには、ほかで代用が効くものと効かないものがあります。そのため、初心者の人は代用できないものを最初に買うのがおすすめ。ここでは、まずそろえたい3つのアイテムをご紹介します。
●アイテム1:レインウェア
山では、急な雨が降ることも。一度体が濡れてしまうと冷えにつながって命にかかわる場合もあるため、レインウェアは登山では必須の装備です。
「レインウェアは、下に着ているものを濡らさないように守るもの」という考えで選んでみてください。
登山用のレインウェアは特殊な素材なので、汗を逃がす透湿機能がついています。コンビニなどで売っているカッパは、防水性はありますが、中でかいた汗を逃すことができないため、おすすめはしません。寒くなったときに、汗で体が一気に冷えてしまいます。
山の天気はコロコロ変わるため、この1着を着れば完成というアイテムはなく、「レイヤリング」という考え方で、ベース、ミドル、アウターの3層で調整をします。
●アイテム2:バックパック
日帰りの登山であれば、バックパックの容量は15リットルから25リットル、宿泊が必要な場合は30リットルぐらい…といった選び方になります。
登山を想定していない普通のリュックは、肩のところのひもの厚みが足りなかったり、ウエストのベルトがなかったりすることも。
登山用のバックパックは、ちょっと重たいものを入れても重さがしっかり分散され、長時間背負って歩いても、体への負担が少なくなるようにできています。
また、リュックの背中部分の長さが男性用と女性用で違うため、小柄な方は女性用がおすすめ。サイズが合っていないと、お尻にリュックがぽんぽん当たってしまい、地味なストレスに。
また、体から離れれば離れるほど重さを感じやすくバランスもとりにくくなるので、背中にフィットしたものを選ぶようにしましょう。
●アイテム3:登山靴
もうひとつ、代用できないのが登山靴。登山靴にもタイプがあるため、登りたい山に合わせたものを選びましょう。
これから山登りを始める人にはミドルカットがおすすめ。足首が固定されてるので、ぐらぐらせず快適に登ることができます。
靴を選ぶときは、専門店などで細かく計測してもらうと自分にぴったりのサイズのものを選ぶことができます。つま先に少し余裕があるぐらいが最適なサイズです。
登山用のアイテムを上手に使えば山登りがラクになりますが、まだ登っていない場合だとなにが必要かイメージしにくいもの。そのため、まずは最低限の準備をしたうえで山に登ってみて、必要なもの・不必要なものを身をもって知っていくとよいでしょう。