67歳の母と92歳の祖母の暮らしを映したYouTubeチャンネル「Kuro-北国の暮らし」で人気のkuroさん。そんなkuroさんの母は、4人の子どもを育てながら家事に仕事に大忙しだったそうです。現在は夫とふたり暮らしですが、家事や子育て、仕事で忙しくしていた頃に始めた家事分担が今でも続いているそう。夫との暮らしについて詳しく聞いてみました。

祖母
夕食は温かなオレンジの灯りの中で(『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』(KADOKAWA刊)より。撮影:亀畑清隆)

家のことは夫婦で分担。干渉しすぎず、助け合う

「4人も子どもがいて、家事はどうしているのですか?」。仕事をバリバリするようになった頃、よく聞かれました。

専業主婦時代は、育児家事は私が一手に引き受けていました。今でいうワンオペですが、当たり前のことと考え、疑問ももちませんでした。

ところが、仕事で忙しくなると、わが家で帰りがいちばん遅いのが私になり、夫はお好み焼き、ギョーザ、カレーなど簡単なごはんをつくるようになりました。また、私よりずっときれい好きな夫は、小まめに掃除も洗濯もします。私が仕事を始めたことがきっかけだった家事分担制は、今も続いているという状態です。

世の中には共通の趣味を楽しむ夫婦もいますが、私も夫もお互いの趣味に興味はありません。「夫婦ふたりで出かける、なにかをする」という気持ちにならないところは、幸いふたりで一致しています。

私が庭にいると、庭に出てくることもあるけれど、土いじりに心は動かないそうです。掃除好きの血が騒ぐのか、草刈りは率先してやりますが、庭エリアは花と草の区別がつかないので、それ以外を刈っています。