地震や台風だけではなく、さまざまな自然災害がいつ、どこで起こるかわからない昨今。防災意識は年々高まっているなか、ESSEフレンズエディターでライフオーガナイザーのきくともさんは、片づけサポートでご訪問したお宅で防災用品の収納について相談を受けることも多くあるとのこと。きくともさん自身も収納の少ない自宅で、自身のライフスタイルに合った防災用品のもち方をしています。完璧を目指さず、家族が安心できる最低限の備えとしてどんな収納をしているか語ります。
すべての画像を見る(全5枚)収納が少ないわが家の防災備蓄
自然災害はいつ何時起こるかわからず、どんな備えをしておけばいいか基準も難しいものですよね。わが家は3人家族で収納が少ないマンション暮らしです。自宅避難に備えて、できる限りの備蓄を続けています。
簡易トイレや衛生用品、長期保存可能な防災食は無印良品のファイルボックススタンダードタイプに準備しています。収納場所はリビングにある私のデスク下。日々目にする場所ですし、いざというときも家族全員が取り出しやすい場所に収納しています。
避難リュックは、玄関収納に家族3人分とペット用品をひとつのリュックにまとめて入れています。水はある程度の備蓄が必要だと思い、デスクの引き出し下段、廊下収納、脱衣所の収納などに分散備蓄するようにしています。
片づけサポートのお客様宅でも防災用品をどこにどれくらい備蓄するのがいいかと聞かれることがよくあります。明らかに備えが少ないなというご家庭もありますが、大量の防災備蓄をするあまり、消費期限の管理ができていなかったり、収納スペースを占領してしまって、日常の生活用品が床に出しっぱなしになっていたりなんていうお宅もあります。
防災への備えの第一歩は、家を片づけて安全な避難経路が確保できるようにすることや必要な防災備蓄がすぐに使える状況にあることだと思います。
冷蔵庫もストック食品もいざというときに使えるように管理
災害時はたとえ自宅避難の状況でも非常時のストレスが多いはずです。少しでも気分よく家族で過ごせるように、災害時でも食べ慣れているものが食べられるようにと考えています。家では、冷蔵庫→冷凍庫→ストック食品→長期保存食品の順で食べられるよう、冷蔵庫や冷凍庫に、災害時にも使えるものを常備しています。
たとえば冷蔵庫には、チーズ、ちくわなどの練り物、お漬物・梅干し、ヨーグルト、豆腐などは、なにかしら入っているようにしています。
冷凍庫にはヨーグルトのトッピング用に冷凍のベリーミックスやカットフルーツ、自然解凍でも食べられる冷凍おにぎりなどを常備しています。
缶詰もツナ缶やサバ缶に加えてフルーツの缶詰をストックに入れています。非常時のストレスで食欲がないときも、フルーツ缶の甘い味にホッとできるかもしれないと思うからです。
ペットの備えこそ大事!フードは多めにローリングストック
災害時、ペット用の救援物資がすぐに手配されるかどうかはわからないので、ペットへの備えはよりしっかりと準備しておきたいものです。わが家は小型犬1匹なので、ドライフードは常に未開封のものが1袋ある状態でローリングストックしています。
ペットこそ食べ慣れていないものに抵抗を感じる場合があると思うので、いつものフードを多めに用意しておく必要があります。大切な家族の一員ですからね。