すっきりした見た目と、機能性を両立してくれる「すべり出し窓」。7年前に注文住宅を建てた日刊住まいライターは、すべり出し窓を家の11か所に採用しました。しかし、住んでみて数年が経った今、「どうして全部これにしちゃったんだろう…」とため息が出るほど後悔しているそう。今回、実際に暮らして感じたすべり出し窓の「盲点」をお伝えします。
すべての画像を見る(全6枚)わが家のすべり出し窓は全部で11か所!
筆者は夫と4歳の娘の3人家族です。7年前に地元工務店で、延床面積26坪の2階建て注文住宅を建築。1階にLDKと水まわり、2階に寝室や子ども部屋があります。
わが家の窓は、掃き出し窓も含めると全部で13個。そのうち、トイレや洗面も含む11か所に、すべり出し窓を採用しました。
選んだ理由は、次のとおり。
・外観も室内もすっきり見える
・網戸が室内側にあり、虫や砂などの汚れがつきにくい
・開口部が狭く、子どもが落下しにくそう
筆者は当時、いろいろな窓を比較しましたが、滑り出し窓がもっともおしゃれで機能的と感じ、迷いなく採用。ところが、暮らしてみると、掃除のしづらさに直面することになったのです。
掃除のたびに網戸を外すのが手間に
滑り出し窓は、網戸が内側なので、たしかに虫の付着も少なく汚れも控えめ。しかし、窓ガラスの汚れは普通に気になります。
にもかかわらず、網戸が内側にあることで、ガラスを掃除するには毎回“網戸を外す”必要が。
網戸はワンタッチで外せる仕様ではありますが、この作業がすべての窓に発生すると思うと、ついつい掃除があと回しになります。
高所の窓は踏み台必須!
さらに面倒なのが、高い位置にある滑り出し窓の掃除。わが家は寝室と洗面所に、プライバシーの確保を意識して、天井近くに細長い横型の窓を設置しました。
開け閉め自体はチェーン式でラクですが、掃除になると大仕事。踏み台がなければ手が届かないだけでなく、窓が横に長いため、踏み台を左右にずらしながら掃除をするという重労働が待っています。