「大した金額ではないし、少しならいいか…」とついつい小さな出費を重ねてしまい、気づけばなかなかの浪費になっていたという経験はありませんか?「以前は小さな出費を気にしなかったことで、いつの間にか財布のお金がなくなっていました」と話してくれたのは、YouTubeチャンネル「リッチじゃない暮らし」で動画を配信する、節約歴6年の主婦みさきさん。今回は、やめることで家計にゆとりを生む5つの小さな出費について、話を伺いました。

主婦のみさきさん
みさきさん
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1:これぞ“チリつも”な「ATM手数料」

コンビニAATM

いつでも手軽にお金を引き出せるATMは、本当に便利ですよね。でも、曜日や時間帯によっては手数料がかかるので、これが積み重なると意外と大きな出費に…。

以前の私は、「1回数百円の手数料くらい」と言って、あまり気にしていなかったのですが、家計簿をつけてみたら、年間でなかなかの額になっていて驚きました。

そこで、わが家では、そもそも手数料のかからない時間帯にまとめて出金したり、キャッシュレス決済を利用して現金の使用頻度を減らしたりと、いろいろな工夫を始めることに。

なかでもとくに効果を感じたのは、生活費用の口座をネット銀行に変えたことです。

預金残高などに応じて手数料が無料になるので、時間や曜日を気にせずに、コンビニで引き出せて、とても便利だと思いました。ちょっと工夫すれば、まったく払わずにすむお金だと思うと、本当にもったいない出費だったなと感じています。

2:手軽でついつい手がのびる「菓子パン」

菓子パンは手軽でおいしいので、私はつい習慣のように買ってしまうことがありました。気づけば、朝ごはんが菓子パンばかりになっていたり、ちょっとしたおやつに食べたりと、家族で毎日のように食べている時期もありましたね。

おいしいのは間違いありませんが、意外とカロリーが高く、1個あたりの値段もそれほど安いわけでないので、このままでは「健康にもお財布にもよくないかも」と思うようになり、それからは少しずつ菓子パンを減らしていくことに。今はめったに買うこともなくなりました。

その代わりに、簡単につくれる朝食メニューを充実させたり、手づくりおやつを楽しんだりしています。焼きおにぎりやプチぜいたくなトースト、ホットケーキやクッキーなどは、比較的手軽につくれるので、わが家の定番になっています。

健康にもお財布にも優しく、家族もすごく喜んでくれるので、私も楽しみながら節約につながっていると感じます。

3:増えるともれなくものも増える「収納グッズ」

以前のわが家では、ものが増えるたびに「収納ケースを買いたそう」とか「新しい棚を買おうかな」と考えるのが当たり前になっていました。

一見、片づけるための前向きなアクションにみえますが、よく考えると、「収納グッズが増えるたびに、どんどんものが増えていく」という悪循環に陥っていたように思います。

小さな出費がすごく増えたことに気づいてからは、「収納を増やすより、まずものを減らしてみよう」と意識を変えてみました。そして、“1年以上使っていないもの”や“今後使う予定のないもの”は、少しずつ手放すことに。

自然と、ものもお金もムダにしない暮らしに近づけたような気がします。

収納グッズは非常に便利だと思いますが、「収納が欲しい」と感じたときに、私は物を整理するサインだと思って、断捨離に取り組むことにしています。