片付けサービスは予約開始1分で満席、これまで3400人もの家を片付けた、おうち片付け専門家の香村薫さん。そんな香村さんが普段は有料で提供している「書き出す片づけ」は、片付けが苦手、リバウンドを繰り返す、忙しい…そんな人にこそぴったりのメソッドです。必要なものはなんとペンとノートのみ! 今回のメソッドは「大人の服」の片付けをご紹介します。

香村薫さん
香村薫さん
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「大人の服」は未来の自分を想像し「残す服」を厳選する

「いつか着るかも」、「高かったからもったいない」など、なかなか服を手放せない方も多いはず。

服の片付けで重要なのは、「過去1年間で着たかどうか」ではありません。考えるべきは「5年後の自分が着たい服かどうか」。それを知るためには、5年後にどんな自分でいたいのか、ファッションだけでなく生き方そのものにまで想像をふくらませる必要があります。

「過去に大切にしていたものを手放す」という感覚を捨てて、未来の自分にふさわしいものを選び、残すという気持ちで手を動かしてみてください。

まずは100着を目標に、残す服を決めてみて。未来の自分に合った、理想のクローゼットをつくっていきましょう!

<ステップ1>ゴールを決める

今持っている服を見るよりも“5年後になりたい自分”を軸にするのが、成功のカギです。

●1:写真を撮る

ハンガーにかけているものからたたんで収納している服まで、すべて撮影。撮り忘れたものがあれば、“忘れた程度の服”として認識を。

●2:チェックリストで5年後になりたい自分をイメージする

チェックリスト

3年後とすると近すぎて、見直しにならないので5年後に設定。「肌感が変わっているかも」、「落ち着いた雰囲気が好みになっているかも」など、チェックリストから想像してみましょう。

●3:5年後にこうなっていたい有名人を考える

具体的なビジュアルイメージをもつために、理想の有名人を想定。思いつかない場合は、「5年後、私ってどうなっていると思う? 有名人でいうとだれ?」と周りに聞いてみてもいいですよ。

●4:“有名人×年齢×雰囲気×服”で検索する

見つけたいのは5年後のあなたのファッション。「●山●子(理想の有名人)×▲歳(今から+5歳)×自然体×服」などと検索し、理想のスタイルを具体的に確認。ピンとこなければ、有名人を変更して再挑戦してみましょう。

●5:価値観に合う服をたくさん見る

価値観に合う服の写真をスクショしたり、アプリで集めたり。スマホアプリ「ピンタレスト」は似たテイストの写真がたくさん出てくるので、将来着たい服装を把握しやすくおすすめです。

<ステップ2>残すものを決める

リスト

5年後も着たい服=大切にもっている価値のある服。残す服のポイントを絞って選択しましょう。

●1:もっている服をすべて書き出し残すものを決める

使用シーンと5年後の価値観に合うか、1年以内に着たかを確認。着古したTシャツなどは見逃しがちですが、1枚でコンビニに行けるものは服にカウントして書き出します。

●ポイント:4つに分けて残す服を決めてみる

「価値観に合う×着ている」、「価値観に合う×着ていない」、「価値観に合わない×着ている」、「価値観に合わない×着ていない」の4つに分けて判断を。手放すべきは最後の、要検討はふたつ目の服です。