ものが多いと、それだけで暑く感じるもの。また収納場所にものをつめ込みすぎると、湿気の原因にもなります。

パンパンになりやすい場所のひとつがクローゼット。「高かったから」「また着るかも」「やせたら似合うから」と、あまり着ない服を処分しないでいると、本当に必要な服が手に取りづらくなります。
今回は、なかなか捨てられない服を思いきる方法を、ESSEが注目するミニマリストの星野きいろさんに教わりました。

まずは「全出し」「写真撮影」から!服を処分するためにしたいこと

●(1)まずは全出し

片づけの基本中の基本とも言える、全出し(=全部出す)。その目的は自分がどれだけの量を持っているかを知るということです。
タンスや衣装ケースに服をぎゅっとつめ込んでいて、着るのは手前の服ばかりで奥はそのまま…ということはありませんか?

クローゼットの中の様子
クローゼットの手前の服ばかり着ていませんか?
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服がクローゼット、洗面所、押入れなど別々に収納されている場合は、すべて1か所に集めましょう。
全出しは確かに面倒ですが、とりあえず出してみましょう!

ポイントは「なにも考えずに」です。果たして自分はどれだけの量を持っているのか…洋服減らしは現実を見つめることから始まります。
衣装ケースやタンスに入っている服は、できればハンガーにかけてみるのがおすすめです。その後の仕分けがぐっとラクになりますよ。

●(2)写真に撮る

全部出したら1枚ずつ写真を撮ってみましょう。

スマートホン

なにを持っているかを知るための写真なのでシワがあっても大丈夫。次々と撮っていきましょう。

写真に撮るメリットはこちら

・着る前に服が減らせる

・客観的に見ることができる

・持っている洋服が一目でわかる

服を脱ぐ→着る→脱ぐという「試着」は意外と面倒なもの。なるべく少ない方がいいですよね。写真に撮るだけで手放す決心ができたら、片づけがスピードアップします。

写真に撮ることで、目で見たときには気づかなかった型崩れや色あせを発見するチャンスにもなります。

撮ったデータはトップス、ボトムス、アウターなどフォルダにまとめると、管理がしやすくておすすめ。外出先に見ることもでき、「家に帰ったら同じような服があった」という買い物時の失敗も防げます。

●(3)着てみる

実際に着て、鏡に映った自分の姿を見てみましょう。

服の袖に腕を通した様子

そして、鏡を見ながらいろいろ想像してみてください。

・着心地→いい? 悪い?

・着ている時の気分→よい? イマイチ?

・この服を着て行くところ→近所のスーパー? デパート? カフェ?

着心地が悪い、気分がイマイチなら迷わず手放しましょう。服で気分が沈んだりやる気がなくなるのは、非常にもったいないからです。

着る前は近所くらい大丈夫と思っても「知り合いに会うのは微妙」と感じたら、手放し候補かもしれません。

●(4)お手入れがラクか

いくら似合って着心地がよくても、管理の手間がかかる服は着る機会が少なくなってしまうものです。

洋服にアイロンをかけている様子

乾きにくい、手洗い必須、クリーニングのみ、アイロンが必要などは、手間になります。人間はラクをしたい生き物なのです。

逆に「手間をかけても着たい」と思うなら、それだけその服が好きという証拠。長く着られる服と出合えたということですね。

●(5)手放しても同じものを買う?

「この服を(色あせや型崩れで)手放しても同じものを買いたい?」と考えてみてください。

ハンガーにセットした衣類の様子

Yesなら残す、Noなら手放しの対象です。

迷わず服を手放す5つのポイントはこちら

・まずは全出し ・写真に撮る ・実際に着る ・お手入れがラクか ・手放しても同じものを買うか

服をたくさんもっていてもよく着る服は限られ、イマイチな服は着ないままスペースだけ取ってしまうもの。
お気に入りばかりが並ぶクローゼットをつくるために、まずは全出しから始めてみませんか?