ライフスタイルの変化とともにもののもち方は変化するもの。「20・30代の頃は、ものを勢いにまかせて買ったり、背のびをして選んだりすることがよくあった」というのは、整理収納アドバイザーでESSEフレンズエディターのむらさきすいこさん。ですが、40代になって大量のものを管理する生活に疲れを感じるようになり、それまでの「ものの選び方・もち方」を見直したそうです。今回は、むらさきさんの、「ものを手にいれるときにかならず意識していること」を3つご紹介します。

むらさきすいこさんの後ろ姿
40代になって見直した、ものの選び方・もち方
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1:安すぎず高すぎないものを選ぶ

かばんを片づけるむらさきすいこさん

以前は、プチプラ服を次々と買ったかと思えば、ごほうびと称して「清水の舞台から飛び降りる」ような背伸びをした買い物の仕方をしていました。ですが、気軽に手に入れたプチプラ服は、安さにつられて買ったことで、着心地や、素材感がしっくりこなくて後悔したことも…。

一方、思いきって手にいれた高価なブランドバッグや洋服。こちらは、特別すぎて日常では使いにくく、あまり使う機会がないまま流行が過ぎてしまったこともありました。

それでも「高かった」という思いがジャマをして、なかなか手放す決心がつかなかったのです。自宅のクローゼットの整理収納をしたとき、もっとも悩んだのが、この「使わない高価なブランド品」でした。

その経験から、40代になった今は、日常的にどんなシーンにも使いやすい、「自分にとって安すぎず高すぎないもの選び」を心がけています。たくさん使って古くなったら躊躇(ちゅうちょ)なく手放せる価格帯のものを選ぶようになったおかげで、ものが循環しやすくなったのを実感しています。

2:夜のテンションでは買わない

スマホをさわるむらさきすいこさん

ネットショッピングを積極的に活用している人も多いのではないでしょうか。筆者もそのひとり。とくに仕事と家事を終えた夜は、スマホで気になる情報をチェックするのが楽しみの時間です。

以前は、ストレスや「今日もがんばった」という高揚感から、気になったものがあったら躊躇せずにポチっと購入。ですが、届いてから「思っていたのと違う」「もっと慎重に選べばよかった」と反省することもよくありました。

でも、40代になってもののもち方を見直すようになってからは、「夜のネットショッピングはろくなことにならない」と自分に言い聞かせるようにしています。

今では、必ずひと晩おいてクールダウンする時間を取るようにしています。夜のテンションで買うのをやめたことで、買い物の失敗がかなり減りました。