思い出の品やプレゼントを手放すことで快適さを手に入れた事例を紹介します。築40年の団地に夫婦ふたり暮らしをしているやまだめがねさんは「“いただきもの”のしがらみを手放すことで快適さを手に入れました」と話します。やまださん流のものの手放し方を詳しく伺いました。
すべての画像を見る(全3枚)人からもらったものは手放しにくいけれど
やまださんは40代で結婚してからものを減らし始め、50代に突入した今はさらにすっきりした生活を送っています。
ものを手放す過程を振り返ってみると、ターニングポイントは、いただきものの処分だったそう。
「以前は、人からのプレゼントを捨てることなんてできませんでした。後でなにか言われて困らないかな、怒られたらどうしようと思っていたんです。薄情な人間だと思われるのが怖かったのかもしれません」(やまださん、以下同)
でも、本当に使うものだけ持ちたいと心から思ったとき、「周囲にどう思われても、自分の心地よさが大事」と吹っ切ることができたといいます。
「相手と私の関係はものがなくても成立するはずだと気づいたんです。プレゼントを手放したからって関係が壊れるわけじゃないし、それで相手が怒ったらそれまでの関係だったということ。私は“もの”じゃなくて“思い”に縛られていたのだと思います」