実家がゴミ屋敷という環境で育ってきた経験を活かし、現在は整理収納アドバイザーとして、片付けに関する情報発信などを行っているつうさん(40代)。片付けがあまり得意ではなかった頃は、お金の管理も同じくらい苦手でムダづかいが多かったそう。今回は、そんなつうさんが実践した、片付けたらムダを手放せた3つのことについて詳しく語ります。
すべての画像を見る(全4枚)1:財布の整理が節約の第一歩に
以前の私は、「がんばって節約してもお金が貯まらない」と悩んでいました。
その頃は片付けが苦手で「どこに置いたっけ?」と、部屋の中でよく探しものをしていました。また外出先でも、財布からカードを出そうとして「どこに入れたっけ?」と探す…なんてことも。
そんな私ですが、部屋の片付けを始めてからは「お金も整理が必要なのでは?」と思うようになり、財布の中も片付けてみることに。
当時の私のお財布はいつもパンパン。中身を全部出してみると、レシートはもちろん、自分が思っている以上に出てきたのが、大量のポイントカードとクーポン券でした。これらを1枚1枚確認してみると、もう通っていないお店や何年も貯められていないポイントカード、期限がきれたまま入れっぱなしになっているクーポン券が何枚も。よくよく考えてみると、「ポイントが貯まるから、あといくら分買わなきゃ」や「クーポンがあるから使わないと」と、節約どころか、余計なものまで買っていたことに気がつきました。
また、クレジットカードもおトクさにつられてついついつくってしまい、多いときは8枚もっていたことも。そのせいで、カードごとの支払い額や口座からの引き落とし日がすべてバラバラになり、管理するのがとても大変でした。
そこで、ポイントカードもクレジットカードも“なんとなく”もつのはやめ、「よく使うか?」を基準に必要最低限の枚数だけをもつことに。すると、お金をムダに使うことが減り、カードやお金の管理がラクになりました。
2:冷蔵庫を片付け、食材は「必要な分だけ」購入
ひとり暮らしをしていた頃の冷蔵庫の中身は、「期限ぎれの調味料が出てきた」「野菜がいつの間にか腐っていた」「ないと思って買ってきた食材が、奥の方にまだあった」ということが、たびたびありました。
せっかく少しでも食費を抑えようとしているのに、これではお金をムダにしているのと一緒だと思い、冷蔵庫の中を整理することに。すると、以下のものがフードロスの原因になっていると感じました。
・ひとり暮らしにしては多すぎる量の野菜
・期限内に使うことができない量の調味料
・奥の方に置いていて、あることを忘れていた食材
当時は、節約を意識するあまり「おトクかどうか」が購入の基準。なので、容量が多いと感じても割安ならば多い方を買ったり、2個購入することで割引を受けられるならば「そっちがトク!」と思って購入したりしていました。しかし、その結果使いきれなくて、自分でムダを増やしていたのです。
それからは、多少割高になっても使いきれる量だけを買うようにしています。また、買い出しのあとは、冷蔵庫の中のあいたスペースにとりあえず置いて買ったことを忘れてしまっていたので、大まかな収納場所を決め、「なにがどこにあるのか」を把握できるように。
すると、以前のように食材をムダにしてしまうことが減り、食費を抑えられるようになりました。