「それでも仕事にしたい」と思った理由とは?

ギネス記録をもつ堀野さん
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そんな時代背景にもかかわらず、仕事をしたいと思った理由が2つありました。

●夫の「困ったちゃん」な一面に感化

「ひとつは夫があまりお金を家に入れてくれなかったことです。夫はお坊ちゃま育ちでお金に苦労したことがありません。その上、気前がいいので部下にバンバンおごってしまうんですね」

出世してお給料も上がってから、家にお金を入れてくれるようになったそう。ただ、岩手から福島に戻ってきて就職してからしばらくはお給料も少なくて、飲み屋のツケを払ったらお給料袋はカラ、ということが続いていました。

「今の言葉で言えば、本当に『困ったちゃん』でしたね。そんな夫を見て、私は『あー、もうこの人をアテにするのはやめよう』と思ってしまったんです。『もういい! 自分でなんとかするから!』って。なぜそう思ってしまったのか」

●働きがお金に変わるのが好き

2つ目の理由として「じつは私、働くのが大好きなんです」と堀野さん。仕事がいやだと思ったことはほとんどないと話します。

「保険のセールスの仕事をしていたときに、ちょっと心理的に抵抗があったくらいです。自分の働きがお金に変わるのが好きというのもあります。自分の力でお金を稼げるのってすごいことだというのは、若い頃から思っていました」

堀野さんの著書『102歳、今より元気に美しく』(朝日新聞出版刊)は現在発売中。「好きなこと」で働き続ける秘訣のほか、元気に美しく過ごす食事習慣、心をきれいに保つモットーなど、人生を楽しくするヒントがたっぷり掲載されています。

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