秋田と東京で「二拠点生活」をしている、時間×片付けコンサルタントの下村志保美さん。秋田には単身赴任中の夫、東京には娘夫婦と同居し、自身の仕事や家族の都合に合わせて行き来する日々を送っています。この生活は大変かと思いきや、じつはこの生活をとおして「暮らしの優先順位」がぐっと明確になったそうです。そこで今回は下村さんが二拠点生活のなかでたどり着いた「もののもち方」についてご紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)下着や部屋着、基礎化粧品は“常備”が正解だった
以前は、東京と秋田を行き来するたびに下着や部屋着をスーツケースにつめて移動していました。しかし、慌ただしい移動のなかで「忘れ物をして困る」「着慣れた部屋着がないと落ち着かない」そんな小さなストレスが積み重なっていくことに気づきました。
そこで思いきって、下着や部屋着、そして基礎化粧品などの日用品は、両方の家に“同じもの”を置くことに。
“持ち運ぶ”という行動をひとつ手放しただけで、移動の負担はもちろん「忘れてはいけない」という頭のなかの負担も驚くほど軽やかになりました。
「使い慣れたものが、どちらの家にもある」という安心感は、二拠点生活を続けるうえで意外と大きな支えになります。
快適な道具には投資。料理の“主力選手”は両方に
食事は毎日のこと。調理時間が快適だと、暮らしの質もグンと上がります。私にとっての主力アイテムは「フードプロセッサー」と「圧力鍋」です。どちらも時短&おいしさを叶えてくれる欠かせない存在ですが、移動のたびに持ち運ぶのは現実的ではありません。
だから、どちらの家にも置いています。
「数年の二拠点生活かもしれない」と思うと、出費をためらいそうにもなります。ですが、「今を快適に暮らす」ことのほうがずっと大事。「数年」というのは短いようで案外長いです。
使う頻度が高いからこそ、“1軍選手”にはしっかり投資するという考え方が、私の生活を心地よくしてくれています。
さらに言うと、秋田と東京で使用しているものはまったく同じものではありません。たとえば、圧力鍋は東京の家はコンロで調理するタイプ、秋田の家には電気圧力鍋。使い比べることも楽しみの1つです。