今話題のサスペンスドラマ『あなたを奪ったその日から』。北川景子さん演じる主人公が、復讐相手の子どもを誘拐する衝撃展開には目が離せません。その本作で復讐相手・結城旭役を演じるのが大森南朋さん。実際に幼いお子さんの父親である大森さんに、旭を演じながら感じていることや今後の物語についてのメッセージを伺いました。
11年にわたる復讐劇…サスペンス×ヒューマンドラマ
北川景子さん主演の『あなたを奪ったその日から』が衝撃の展開を迎え、話題を集めています。食品事故で3歳の娘を失った母親・中越絋海(北川)が、事故を起こした総菜店の社長・結城旭へ復讐するため、旭の二女・萌子を誘拐したことから始まった、11年にわたる復讐劇と親子愛を描いたサスペンスフルなヒューマンドラマ。
大森南朋さんは、絋海の復讐相手であり、事故当時に総菜店の社長だった旭を演じています。旭は事故後に会社が倒産するも、離婚した元妻の父親の力を借りて再起を図り、今はスーパーマーケットを複数店経営する企業の常務になっています。
「旭はただ必死に生きている、普通の人」
「絋海からすると、旭は事故のことなどなにも気にしないで、出世して幸せに生きているように見えています。でも、旭はけっしてその事故のことを忘れてはいないし、不起訴になったとはいえ、後悔の念をもち続けています。誘拐された萌子の行方も探し続けています。そんな気持ちを抱えながら、自分の夢である仕事にひたすらまい進しているんです。旭はただ必死に生きている、普通の人。見る角度によって印象は変わるので、僕としては素直に旭と向き合うことを心がけています」(大森さん、以下同)
大森さんも北川さんも育児中。旭の苦しみが理解できる
大森さん自身も、幼いお子さんの父親。それだけに、娘を誘拐された旭の苦しみは理解できると言います。
「僕自身は子煩悩な父親だと思います。年がいってからできた子どもなので、もうかわいくてしょうがない。遊べるときは一緒に遊んでいるし、僕の方が元気をもらっています。パパ友とも飲みに行ったりして(笑)。だから、旭の気持ちを考えるとつらいですね。冷静に考えれば、最悪の事態も考えないといけない状況ですが、萌子は生きていると信じて、必死に探し続けている旭は、どこかタガが外れてしまっていると思うんです。北川さんも同い年くらいのお子さんがいらっしゃるから、複雑な感情を抱えながら演じているのではないでしょうか」