街ゆくおしゃれさんのファッションを、すてきなイラストで分析する「東京おしゃれ図鑑」。今回の舞台は、夢と日常が交差する街「宝塚」。旬なファッションやメイクのイラストがインスタで支持されているヤベミユキさんが描きます。
すべての画像を見る(全3枚)おしゃれにドラマを感じる人多し!夢と日常が交差する街「宝塚」
今回は「東京」を少し離れて、番外編として「宝塚」へ。
関西のおしゃれ好きにはおなじみ、宝塚大劇場と宝塚ホテルを中心に広がるこの街。夢の舞台に憧れる観客も、その舞台に立っていた人たちも、そして地元で暮らす人までも。
宝塚は、どこをきり取ってもまるで演出されたようなロマンチックさが漂っていました。
今回は、ホテルのロビーや劇場周辺で見かけた、まるで舞台から抜け出てきたような大人の女性たちをスケッチ。印象的だったのは、年齢を重ねたからこその大胆さと、配色や素材の引き算が絶妙なふたり。
5月上旬
最低気温 11℃ 最高気温 21℃
晴れ
70代、モダンと品格を両立した宝塚マダムの黒コーデ
宝塚ホテルのロビーで目を奪われたのは、まるで元タカラジェンヌのような70代のマダム。背筋がすっと伸び、所作まで美しく、ただ立っているだけで絵になる佇まい。
赤茶のショートヘアにニットのベレー帽、黒のコーデに白のカーディガンをくるりと首に巻いて。足元は黒のドクターマーチン、バッグは白のバオバオ(ISSEY MIYAKE)、指先には大ぶりの石のリング。
黒・白・赤茶の3色に絞られた配色も、肌を見せすぎない着こなしも、品格とモードのバランスが見事でした。
●配色とカーディガンの巻き方でワンランク上のおしゃれ
色を少なく、3色にすることで上品さとモード感を両立。バッグや大ぶりのリングも色が合っていて、細部まで洗練されていました。
今季はカーディガンの巻き方が進化中。肩がけではなく、肩に巻く「くるり巻き」なら、抜け感と立体感を演出できます。冷房対策にもおしゃれにもよさそうです。