いつも片付けているはずなのに、気づけばごちゃつくキッチン。調理器具やストック食品、家電まで…ものが多くて悩んでいませんか ? 「じつは“奥行き”を見直すだけで、驚くほど快適で片付けやすいキッチンに変わります」と教えてくれたのは、ESSEフレンズエディターで住宅デザイナーの御園生梓さん。収納の奥行きの選び方や活用法について語ります。
すべての画像を見る(全5枚)「カップボード」に収納するものと奥行き
こちらはカップボード。お皿、カトラリー、コップ、食品ストックのほか、電子レンジや炊飯器などの家電製品を収納します。
市販のカップボードの奥行きは45cmが一般的ですが、私のおすすめは50cmです。収納量が増えるのはもちろん、オーブンレンジを置いても手前にコップひとつ分ほどのスペースが確保できます。
このわずかなスペースに一時的にものを置けるため、家事効率がぐっと上がります。また、引き出しタイプを選べば奥行きをしっかり活用できます。
「パントリー」に収納するものと棚の奥行き
パントリーに入れたいのは、食品・飲料ストック、お菓子づくり用品、重箱やかき氷機といった使用頻度の低いもの、そしてホットプレートや大型鍋のような大きなキッチングッズや消耗品ストック。サイズも種類も豊富ですね。
これらを片付けやすくするには、パントリー内をエリア分けし、「奥行の違う棚板をつける」と使い勝手が格段に上がります。
細かな食品ストックを管理するには奥行き25~30cmがベスト。市販の収納用品はこのサイズが多く、奥までひと目で見えるため在庫管理がしやすいのです。
ホットプレートやコストコで購入したストック品など大きなものには、奥行き40~45cmの棚板があると便利です。
これらを組み合わせて、使い勝手のいいパントリーに整えましょう。