プライバシー保護などの観点から、家の中が外から見えにくくするために取り入れた「家づくり」の工夫3つを紹介します。整理収納アドバイザー1級で住宅収納スペシャリストの武井優音さんのケースです。ここでは、取り入れてよかったと感じるアイデアや、プラスαのメリットなどについて語ります。
すべての画像を見る(全9枚)「外から見えにくい」家づくりのアイデア
筆者は、夫と長男(10歳)、二男(8歳)の4人暮らし。3年前にハウスメーカーで2階建ての注文住宅を建てました。1階にはLDKと隣に趣味室、玄関、トイレ。そして2階には、浴室、洗面所、ランドリールーム、ウォークインクローゼット、子ども部屋、寝室、トイレがあります。
家づくりを振り返ると、間取りやデザインはもちろん大事ですが、実際に住み始めて「やってよかった!」と心から思えるのは、プライバシーを守るための工夫でした。
わが家は住宅街の中にあり、周囲は道路や隣家に囲まれています。だからこそ、外からの視線をいかに遮り、家族が安心して過ごせる空間をつくるか、がとても重要でした。
そんなわが家が実践した「外から中が見えにくくするための3つの工夫」を今回ご紹介します。
1:玄関前に大きな壁を設置。意外なメリットも
まず1つめの工夫は、玄関ドアをあけたときに道路から室内が丸見えにならないようにすること。そのために、玄関前に大きな壁をつくりました。壁と屋根はつながってアプローチになっています。おかげで雨風も玄関に入りこまず快適!
また、室内にもひと工夫。玄関ドアから眺めた正面は壁にしました。玄関ドアをあけて応対していても、右手にあるリビングやダイニングが来客の方の目に映りません。もしリビングのドアを急に子どもがあけても角度的にほぼ見えないので、いつも安心して玄関をあけることができます。
2:土地の位置を高くして、視線を自然にカット
2つ目は、土地の高さそのものを上げたことです。わが家の土地はもともと周囲の道路とほぼ同じ高さでしたが、外構工事で少し盛り土をして、道路より1mほど高くしました。
こちらが実際に道路からみたときの眺めです。自然と家の前の道を歩く人から家の中が見えにくくなり、リビングやダイニングの窓から外を見ても、歩行者と目が合うことがほとんどありません。
道路側からも、家が少し高い位置にあるので、カーテンがなくても家の中の天井付近しか見えないのです。
このちょっとした工夫で、日中カーテンをあけていても人目を気にせず過ごせて、本当に快適です。住宅街だからカーテンなしで過ごすのは難しいと思っていましたが、願いがかないました!