大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さんが今イチオシの作品を紹介。ここでは、女子高の教師が主役の学園コメディ『女の園の星』について語ります。

高見沢俊彦さん
THEA LFEEのリーダー・高見沢俊彦さんがイチオシ漫画を紹介!

日常ってこんなに笑える!クセになる面白さ

女の園の星』和山やま/著 祥伝社刊(1)~(4)

とある女子校の教師・星先生の静かな日常は、生徒や同僚たちの予測不能な言動により次々と崩れていく。ハプニングに振り回されながらも、どこか温かくユーモラスな学園生活が描かれるコメディ作品。

女の園の星 1 (フィールコミックス)

女の園の星1(フィールコミックス)

Amazonで見る

なに気ない日常のさり気ない会話や行動を、捉え方の視点を変えるだけでこんなにも面白くなるんだというコミックでした。しかも、日常に潜むユーモアや人間関係の微妙な不満を見事に描き出しています。読みながら、久しぶりに声を出して笑ってしまいました。

主人公は、女子校で教鞭(きょうべん)をとる星先生。クラス日誌の絵しりとりの謎解きに悩んだり、同僚の小林先生とのかみ合わない会話に困惑したり、まったりした毎日がこの上なく愉快なのです。

併せて取り巻きJK(=女子高生)たちの今どきの思考や生態が興味深く浮かび上がり、大人びたJKの画と相まって、彼女たちのユニークな行動にも引き込まれてしまいました。

私も父親の跡を継いで教職をと考えた時期もあったのですが、星先生とJKのやりとりを見て、自分には無理だったなと痛感しました。

今どきJKと教師とのありふれた学園生活が、こんなにも面白く描かれているなんて。今月イチ推しのコミックはこれで決まりです。