アメリカと中国の争いなのに、日本のスーパーにも影響が!?

アメリカと中国
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「貿易戦争」なんて、遠い世界の話のように感じるかもしれません。しかし、じつは私たちの暮らしにも、次のような形で影響が出てくる可能性があります。

●ものの値上がり

中国は工業製品の生産・輸出大国で、アメリカにも多くの製品を輸出しています。アメリカが高い関税をかければ、中国からの輸出品は値上がりし、その影響で日本に入ってくるアメリカ製品の価格も上がるかもしれません。

とくに、スマートフォンやパソコン、家電などの電子機器には、中国製の部品が使われていることが多く、こうした商品の価格が上がることが懸念されています。

●日本企業への打撃

日本は自動車や半導体など、アメリカへ多くの製品を輸出しています。それらに高い関税がかかれば、日本企業の売上が落ち、ボーナスの減少や雇用への影響が出る可能性もあります。

さらに、輸出が減って企業の業績が悪化すれば、日本全体の景気にもマイナスの影響が広がってしまいます。

●投資しているお金が目減りするかも

世界の経済が停滞すれば、アメリカの株価や世界全体の株価なども下がるかもしれません。NISAなどでアメリカ株式(S&P500)や全世界株式(オルカン)などに投資している人にとっては、資産が減ってしまうリスクもあるのです。

家計のピンチは「ちょっとの工夫」で守れる!

国産の商品を買う
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物価がじわじわ上がっていくなかで、「またか…」「なにをどう節約すればいいの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

でも、安心してください。大きな我慢や難しい投資をしなくても、ちょっとした工夫で家計はちゃんと守れます。ここからは、今すぐ始められる家計防衛術をお伝えします。

●1:「買うもの」を見直す

たとえば、国産の食材に目を向けてみるのもひとつの方法。

輸入品は、関税や為替の影響で値上がりしやすい傾向があります。一方で、国産の旬の野菜や魚は、お手頃価格で手に入りやすいことも。とくにスーパーの「地元産」「朝どれ」と書かれているコーナーは狙い目です。

また、「同じような食材で代用する」工夫も効果的。たとえば輸入牛肉が高ければ、鶏胸肉や大豆ミートを取り入れてみる。栄養バランスもよく、節約にもなり、一石二鳥です。

●2:まとめ買いは「なにをどう買うか」がカギ

最近では、小分けより大容量の方が割安になる商品が増えています。特売日やポイントデーを活用して、冷凍保存できる肉・魚・パンなどをまとめて買うのもおすすめです。

まとめ買いの際は、あらかじめ冷凍スペースを空けておく、使いきる量を考える、メニューの予定をざっくり立てておくなど、買い物の前にちょっとだけ考える時間を持つことが節約の第一歩です。

●3:「お金の置き場所」をわける

節約において意外と効果が大きいのが、お金を「使う口座」と「貯める口座」にわけること。

たとえば、給料が入ったら「生活費用の口座」に必要な分だけを移して使うようにし、「貯金用の口座」には毎月一定額を先に移しておく。これを「先取り貯金」と呼びますが、使っていいお金が明確になることでムダづかいが自然と減っていきます。

世界のニュースは遠いようで、私たちの毎日とつながっている

新聞を読む女性
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トランプ関税は、アメリカが自国の産業や雇用を守るために打ち出した強硬な政策です。しかしその影響は、日本の私たちの生活にも少しずつ影響を与える可能性があります。

ニュースの内容が難しく感じることもあるかもしれませんが、「それが自分の生活にどうつながるか?」という視点をもって、ぜひ関心をもってチェックしてみてくださいね。