「トイレ」はいつでも清潔にすっきりさせておきたいもの。しかし、「清潔にするために置いているものが、逆に掃除のハードルを上げている場合もある」というのはミニマルな暮らしにまつわる著作が多数ある、カナダ在住のブロガー筆子さん(現在60代)。今回は、筆子さんのトイレで見直したものについてご紹介します。

トイレ
トイレで「なくても困らなかった」と感じたものは?(※画像はイメージです)

50代・トイレに「当たり前にあるもの」を見直した

毎日使うトイレは、いつの間にかものがたまりがちな場所です。掃除が面倒で、なんとなく雑然としている…。

そんなときは、トイレにある「当たり前のもの」を見直してみてください。今回は、私自身が「なくても困らなかった」「なくしたことで快適になった」と感じたものを5つ紹介します。なお、私の実家はすでに取り壊されていてもう存在しませんが、この記事では当時の実家の様子や、若いころの私の習慣も振り返っています。

現在はカナダに住んでおり、トイレとお風呂が一緒になっているため、バスルームはできるだけシンプルにして、清潔さを保つよう心がけています。

1:トイレマット・便座カバー・スリッパ

かつて日本の実家にあり、カナダに来てからもしばらく使っていた、トイレマット・便座カバー・スリッパ。しかし、20年ほど前にすべて使用をやめました。

掃除のたびにマットをどかすのは面倒だし、便座カバーは意外と不衛生。ほかの衣類と分けて洗濯しなければならないので、管理にもひと手間かかります。マットやカバーがなければ床掃除がぐっとラクになるので、思いついたときに簡単に掃除ができます。

スリッパも使っていません。浴室の床をきちんと掃除できていれば、専用の履物に履き替える必要はないと考えたからです。

バスルームを本当に清潔に保ちたいなら、そこに置くものを減らすのが近道だと思います。

2:芳香剤やトイレ用の飾り

実家ではにおいが気になるからと、芳香剤や消臭スプレーを置いていたことがあります。でも香りが強すぎたり混ざったりして、かえって不快に感じることがありませんか? 私は合成香料をなるべく使わないようにしているので、香料の強い商品は家のどこにも置いていません。

芳香剤をタンクの上におくと、見た目がごちゃつき、ホコリがたまりやすいです。かといって、便器のうしろや横の床に置くと、今度は掃除の邪魔に。生活感を消すつもりで飾っているのに、逆に生活感が丸出しになります。

私はにおいが気になるときは、換気と掃除をします。また、重曹にエッセンシャルオイルをたらしたものを洗面台に置くようにしています。

3:トイレブラシと専用洗剤

私は長い間トイレブラシを使わず、便器は石けん水、もしくはアルコールでその都度ふき掃除しています。というのも、トイレブラシを使うたびに「これ、洗っているのか汚しているのか…」と不安になることが多かったからです。

以前、夫と一緒に暮らしていたとき、私は頑なにトイレブラシを使いませんでしたが、夫は自分専用のトイレブラシをヨーグルトのあき容器に入れて使用。このトイレブラシには黒カビがよく発生していました。

トイレブラシは、想像以上に汚れています。ケースの中は乾きにくく、カビやぬめりが発生することも。使用後にブラシの中に残った汚れや水分は、湿気と合わさって雑菌が心配です。