今年もこの時季がやってきました…目がかゆいかゆい! そう花粉です。花粉対策というと特別なアイテムが必要になると思われがちですが、「いつものメガネ」でもある程度予防することができるってご存じでしたか? 今回は、普通のメガネでの花粉対策についてメガネと帽子専門のスタイリスト里和(さとわ)さんに教えてもらいました。

花粉対策 普通のメガネ
花粉対策は「普通のメガネ」でもできる! レンズは小さめ(左)より大きめ(右)の方がカット率がアップします
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普通のメガネでも50~70%花粉をカット!

花粉対策のメガネというと、ゴーグルのようなものをイメージされるかもしれませんが、普通のメガネでもある程度花粉をカットしてくれるんです。

データにばらつきがありますが、大正製薬のサイト(※1)によると「メガネなしの状態に比べれば、普段使いのメガネでも着用することで、目に入る花粉の数を60~70%ほどカットすることができます」と書いてあります。

日本医科大学耳鼻咽喉科(※2)では、「通常のメガネだけでも、メガネをしていないときの目に入る花粉量の半分以下になります」との情報も。

「え? そんなに花粉をカットできるの?」と驚いた方も多いんじゃないでしょうか。

もちろん、花粉対策専用のゴーグルのようなメガネよりは劣りますが、普通のメガネでもある程度カットしてくれるので、伊達メガネとしてかけるのも◎。

花粉対策しながらメガネでイメージチェンジもでき、一石二鳥ですよね。

※1 大正製薬 https://brand.taisho.co.jp/allerlab/kafun/020/

※2 日本医科大学耳鼻咽喉科(PDF)P12 https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/kafun_chiryo.pdf

メガネの選び方にもコツがある!

メガネ セルフレーム
静電気で花粉が付きにくい「セルフレーム」のメガネたち

前述のとおり、どのメガネでも花粉をある程度防いでくれますが、さらにいくつかのポイントを押さえるとより効果的です。

そのポイントは3つ。これからメガネを購入する際は参考にしてみて。

●1:レンズは少し大きめのものを

レンズが小さいものよりは大きめを選ぶとより花粉カット効果が高まります。

とはいえ、大きければいいというものでもありませんよね。いつもより気持ち大きいぐらいで大丈夫です。

●2:セルフレームを選ぶ

セルフレームとは、フレームがプラスチックでできているもののこと。対して金属でできているメタルフレームは静電気が起きやすいため、セルフレームより花粉がつきやすい傾向にあります。花粉対策も兼ねるなら、セルフレームがおすすめです。

●3:隙間をつくらない工夫をする

メガネと顔の隙間から花粉が入るので、できるだけ隙間をつくらないようにしましょう。

少しカーブが付いているメガネは顔にフィットしやすいので、入ってくる花粉の量が減ります。

また、お手もちのメガネでも、差し支えない範囲でメガネを顔に近づけるよう、調整するとよいでしょう。調整はご自身では難しいので、ご購入されたお店で相談してみてくださいね。