命を守る防災&防犯Q&A

ここからは、辻さんが地震や水害などの災害対策について、佐々木さんが防犯対策についてアドバイス。今こそ、できることから始めましょう!

Q.近所の人に自分の情報を知られると、犯罪に巻き込まれやすくなりませんか?

A.異変に気づいてもらうほうがよほど大事(佐々木さん)

「防災も防犯もひとりで乗り越えるのは無理。コミュニティをつくっておく方がいい」と佐々木さん。実際、佐々木さんは向かいの家のご夫婦と親しくしていて、留守の際、互いに見守り合っているそう。「お向かいさんが留守のとき、不審な人がいたら僕は声をかけるし、お向かいさんは僕の子どものことを気にかけてくれています」

Q.町を歩くときはなにを意識するといいですか?

A.倒れてきたら避難経路をふさぐもの(辻さん)

「ハザードマップの確認は絶対に必要ですが、そこには倒壊しそうな家も電柱も急な階段も書いてありません」と辻さん。実際に町を歩き、危険な場所を知り、避難経路を確認しておくのが大事。「普段から町を見て、地域を知っている人は助かる確率が上がります」

A.どの店が何時まで営業しているか(佐々木さん)

「たとえば、病院やお店が何時まであいているか、それを知っているだけでも違う」と佐々木さん。子どもに伝えるときも具体的に言うことが大事だそう。「『なにかあったらあのお店に逃げ込むのよ。夜10時まであいているから』とまで言わないと伝わりません」

Q.おふたりが普段から心がけていることは?

A.知らない街に行くときは、大きな公園の場所を調べておく

辻さんは土地勘のない場所を訪れるときは必ず、近くに公園や広い場所がないか地図で確認すると言います。「『なにかあったら、そこへ行けばいい』と事前に決めておけば、事が起こったとき、パニックにならずに行動に移すことができます」

A.急いでいるときこそ、スピードを出さない(佐々木さん)

「遅刻しそうなときこそスピードを出さず、焦らなければいけない状況になったら諦める(笑)」と言う佐々木さん。「もし、運転中にスピード違反で捕まったらもっと時間がかかる。時間がないときほど冷静さを保つ、ということを習慣づけているんです」

Q.被災下での防犯はどうしたらいい?

A.避難所ではひとりで行動しないのが鉄則(辻さん)

被災家屋への窃盗のほか、避難所での性犯罪も発生するリスクが残念ながらあるそう。「年齢性別関係なく、被害者になる可能性があるのが現実。大人の男性でもトイレはひとりで行かないこと。女性はフェミニンな服は絶対に避けて」。ひとりで行動をせず、防犯ブザーや防災笛を持ち歩くのがおすすめ

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