ポイント1:「絶対ゆずれないこと」を決める
すべての画像を見る(全5枚)キッチンのレイアウトについての打ち合わせは、家全体の間取りを決める、基本設計の段階でおこないました。LDKのありかたにも大きく影響するので、夫婦とも納得のいくまで設計担当者とじっくり話し合っています。
キッチンの部材や設備などの詳細は、間取りがほぼ決まったあとの打ち合わせで、ひとつひとつ検討していきました。
キッチンを構成するおもな設備機器としては、シンク、コンロ、水栓、食洗機などが挙げられます。それぞれ、「これは」と目をつけたメーカーのカタログを取り寄せて、スペックなどをじっくり確認しながら決定。カタログやインターネットでもかなりの情報は得られるものですね。結果的に後悔することのない選択ができました。
キッチン設備選択のポイントは「絶対ゆずれないこと」を決めること。価値基準の軸を定めておくと、迷ったときに立ち戻ることができますし、判断がぶれにくくなります。
わが家の場合は、「木の質感を生かす」「リビング・ダイニングと一体感を持たせる」「使い勝手重視」という3点を大事にしました。
もちろん時間と余裕があれば、ショールームで実物を確認することをおすすめします。実物の色みや質感などが自分の目で確かめられますし、ショールームスタッフとの会話でも参考になる情報を仕入れることができるはずです。
ポイント2:予算をかけるところはかける。不要な部分は徹底的に削減する
「高価」というイメージのあるオリジナルキッチン。確かに素材や設備をなにも考えずに選んでいけばコスト増の要因になってしまいます。
素材ひとつとっても、木材やステンレス天板は比較的手に入りやすいものですが、高級感のある石素材は重く割れやすいため、造作では扱いにくく、コストが跳ね上がる懸念があります。食洗機やコンロ、水栓も高機能のものを選べば、たちまち予算オーバーになることも。
とはいえ、自分の生活スタイルに合った選択をすれば、メーカー製より安く仕上げることも可能です。わが家の場合は、キャビネット本体や扉の面材は統一して集成材に。引き出しの面材は下端に指をかけられるように加工してもらい、取っ手を省きました。また、少しでもコスト削減するため、キャビネットの一部は扉の要らない収納棚に。
このようなことを工務店の設計者ともよく話し合い、コストダウンに成功!
シンプルなデザインでありながらも、キッチンパネルの代わりにタイルを貼ってアクセントをつけました。安っぽさはなく、とても気に入っています。
キッチンは仕様によって価格が大きく異なるので、既製のシステムキッチンを採用した場合との工事費の比較は難しいところです。ちなみに、リフォームの話ではありますが、LIXILのサイトでは、キッチンの費用の価格分布は「100〜300万円未満が最多」とのことでした。
わが家の場合は、食洗機を除き100万円程度でまとめることができましたので、造作のオリジナルキッチンでもコストを抑えられたほうではないかなと納得しています。
予算をかけるところはかける。不要な部分は徹底的に削減する。既製のシステムキッチンでは不可能な、そんなメリハリのつけ方によって、リーズナブルな価格でオリジナルキッチンを造作することが可能になります。