「スモールフィット片付け」は、苦手な人の救世主
私自身もシンデレラフィットをまねし、残念な収納になっていました。収納の基本を知らないでやっていたため、なにが入っているか見えずらく出しにくい、無駄にフタのあけ閉めがあるといった具合です。これだと結果的に片付きません。見た目より使いやすさが大事なのです。
そこで私が試行錯誤のうえたどり着いたのが、「スモールフィット片付け」です。小さく進めることに加え、ラクにできる収納であり、完璧ではなく、心地いい空間を目指す、それがスモールフィット片付けです。
「スモールフィット片付け」は、ピッタリ、きれいに収まらなくてもOK。取り出しやすく戻しやすければ、おのずと片付きます。
シンデレラフィットでは6つの工程でしたが、スモールフィット片付けは以下の3つでOK。
1 不要なものを処分する
2 種類やアイテムごとに分け、その部屋で主に使うものだけを置く
3 持っている収納用品に収め、たりないときに別途購入する
基本をしっかり押さえてますから、使いやすく散らかりにくいです。多くの人が、「気がラクになりました!」「それならできそうです!」と言ってくださいます。
「シンデレラフィット」をやろうとしていた私は、初級編を飛び越えて上級編に行こうとしていたわけです。
一方「スモールフィット片付け」は初級編です。あなたが片づけが苦手、面倒くさがりであると感じるなら、スモールフィット片付けがピッタリです。
人によっては「ざっくり収納」のほうが向いていることも
すべての画像を見る(全4枚)こんな質問をいただいたことがあります。
「年頃の娘が片付けが苦手なので、いろいろ工夫しています。でも、出しっ放しです」
私は、「たとえば靴下は、一つひとつ仕切られたところに1足ずつ入れるケースをお使
いですか?」と聞くと、まさしくそうだと言います。
この手の仕きりのあるケースは、靴下のほか下着を入れるなどキレイに収納できると人気のケースです。
そこで、「私のような面倒くさがりだと、1足ずつ仕きられたところに入れるのは手間な
ので、私はひとつのケースに靴下だけをポンポン入れるやり方をしてます」とお話ししたらとても驚いて、「一見、片付けやすい収納と思うことも人によってそうではないと気づきました」とおっしゃっていました。
阿部静子さんの『人生がきらめく スモールフィット片づけ~ペン1本から始める部屋と心が整う習慣~』(アルソス刊)は発売中です。
