3人の男の子を育てながら、美しさを日々アップデートしている美容家の神崎恵さん(49歳)。想いを伝えるために、話すときに心がけていることや子どもたちとやっているゲームのようなトレーニングについてお話を聞きました。
話すリズムは「絵本」から学んだ気がします
「話すリズムが心地いい」と言っていただけることが、ときどきあります。「あら、うれしい♡」と感じながら、なにか心がけていることあったかなと考えたときに、思い当たったのは「絵本」。
絵本の文章のリズムって、すごく工夫されているなぁと思うんです。流れる言葉のリズムが心地いいから、聞く側はもちろん、声に出して読んでいても気持ちがいいんですよね。そんな絵本の文章が好きだからか、話をするときには、自然とリズムを意識するようになりました。
「言葉選び」もすごく吟味する
リズムと同じくらい大切にしているのが、言葉選びです。自分のなかの気持ちがちょっとでもずれて伝わってしまうと、誤解が生まれることがあるかもしれない。だから発する言葉が思いとずれないよう、すごく吟味します。「私が表現したい、伝えたいことにいちばん合っている言葉はどれだろう?」って。
幼い頃から、言葉には敏感だったかもしれません。友達が「これ、かわいい!」と言うと、「どうかわいいの?」「なにがかわいいの?」と、いちいち頭に浮かんでしまうような面倒くさい子どもでしたから(もちろん相手には言いません、笑)。今思えば、小さいなりに相手の気持ちをしっかり理解したいと感じていたのかも。
息子とよくやる「気持ちを正しく伝えるトレーニング」
気持ちを正しく伝えるためのトレーニング、というほどではないけれど、子どもたちとよくやっているゲームがあります。「おいしい」「すごい」「寒い/暑い」などのよく使う言葉をあえて避けて、ほかの言い回しで表現するというもの。
この間も三男とこのゲームをしていたら、「僕がほんとに言いたいのは、『かわいい』じゃなかった!」と目をキラキラさせて話してくれました。
言葉選びをちょっと意識するだけで、気持ちにぴったりとマッチする言葉や、自分らしい表現を見つけることができる。そんな言葉の新たな発見を、これからも楽しみながら続けていこうと思っています。
衣装クレジット:ワンピース¥35200(ロザリームーン/ロザリー) カーディガン¥23100(カーサフライン/CASA FLINE表参道本店) イヤーカフ¥5280(and cloud)