新年度に向けて家を片付けたいと思っても、ものがなかなか捨てられない…。そんな悩みを解決する、ものの見直し方法や納得して手放すためのアイデアを紹介します。教えてくれるのは、小学生の子ども2人と団地で生活し「持たない暮らし」の情報発信や、片付けサポートの仕事をしているかさもさんです。
すべての画像を見る(全4枚)「捨てて後悔してしまう」原因とは?
「あれ、捨てなければよかった…」と後悔してしまう原因は、主に2つあると私は考えています。
●原因1:“実験”をせずに手放してしまうから
捨て活を決意してもすぐに手放さず、まずは「保留ボックス」や「保留スペース」に一時的に移動。対象のものが「ない生活」を疑似体験してみるのがおすすめです。
目安は1週間〜1か月。保留にしている間に、もしそれを使いたくなったら「ほかのもので代用・兼用できないか」を考えて、実際にやってみましょう。
このような実験をすれば、「なくてもなんとかなる」ことを実感し、後悔せずに手放せるはずです。
●原因2:ものと十分向き合えていないから
「なぜ買ったのか」
「なぜ使わないのか」
「なぜ手放せずにいるのか」
このような、1つのものに対する自分の考えを深掘りし、向き合うことも、後悔せず手放すために重要なステップです。
先ほど紹介した「実験」も含め、ものと十分に向き合わずに手放してしまうと、また同じようなものを買う…といったリバウンドにもつながります。
思い出の品の片付けは「あとまわし」にする
子どもが作品をたくさん持ち帰る年度末。「今ある作品を手放しておかなくちゃ!」と考えるのは間違いではありません。ですが、子どもの作品など“大切レベル”が高いものを焦って手放そうとすると、後悔してしまう危険性が。
子どもの作品や写真など思い出の品の片付けは、あとまわしでOK。まずは悩まずに手放せる“大切レベル”が低いものから向き合ってみてください。それらを手放す過程で、ものとの向き合い方を鍛えてからのほうが、後悔なくものを減らせるようになると思います。