新しいことに挑戦してみると、見つかる楽しさがある
すべての画像を見る(全3枚)だいたい、楽しいことというのは新しい興味の中にあります。たとえば、私は美術鑑賞にまったく興味がありませんでした。というのも、それを観たところでなにがあるのか? というまさに貧相で実用的なものの見方しかしていませんでした。
それが60歳でパリへひとり旅したときに、非日常的な空間で数々のアートを鑑賞したらすごく心が躍っていることに自分でもびっくりしました。作品を知っているのと実際にこの目で観るのとでは、自分への影響力に雲泥の差があることに気づいたのです。過去から現在へ時を超えてもなお、人を魅了するアートに「本物を観るべきだ!」と確信しました。それからというもの、近くの美術館へ行くようになったり、旅に出かければ、美術館があるかチェックするようにもなりました。
60代というのは、体力や気力の低下を感じ始めるころです。今から思うと10年前は若かったです。だからこそ、60代だからこそ楽しめることがある。そのひとつが、教養を深める習慣をもつことだと思っています。休日に身心のリフレッシュで体を動かすこともいいですが、新しい知識や経験など、創造性を育みます。これなら、何歳になっていてもできますし、未来がワクワクしたものに変わるはずです。
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