家事や育児が一段落し、自分のための旅行に行きたいと思う大人世代は多いもの。若い頃の体力頼みの旅とは違う、満足度の高い旅のコツを、『西園寺さんは家事をしない』で大人気の漫画家、ひうらさとるさんに教えてもらいました。旅好きとして知られるひうらさんの極意を参考に、ゆとりのある大人旅を計画してみてくださいね。
すべての画像を見る(全6枚)停滞感を覚えたら大人世代こそ旅に出て
仕事でもプライベートでも国内・海外を飛び回り、旅行好きとして知られる漫画家・ひうらさとるさんは、旅のメリットをこう語ります。
「ずっと同じ場にいると、自分の状況って俯瞰(ふかん)しにくいですよね。旅に出かけると、視点や気持ちが切り替わって、たまったモヤモヤに気づくきっかけに。『私、停滞しているかも』と思う方がいたら、まずは空間を変えてみるのも手ですよ」
無茶ができた若い頃とは異なり、大人世代は「疲れない」工夫も大事。
「私の場合は、旅先でも『旅行だから!』」とはりきって予定をつめ込みすぎず、日常のペースを保つようにしています。行きたいところに自分の力だけで行ける時間は、じつは限られているもの。気負わず、気軽に、旅を楽しんでみてください!」
●20代、30代には体力勝負の旅も
漫画家仲間とお買い物旅。50万円の指輪を衝動買いしたことも。
20代、N.Yの街角で。旅先での経験が作品にも生きた。
疲れない大人旅の3か条とは?
ひうらさとるさんが推奨する、疲れない大人旅のポイントは全部で3つ。
1.【旅の荷物は身軽さ優先】
2.【旅先こそ日常のリズムを大事に】
3.【“観光スポット巡り”を目的にしない】
ここでは、1.【旅の荷物は身軽さ優先】について紹介します。
旅の荷物は身軽さ優先
ミニマリストの友人をお手本に必要最小限に
「アジア各国を回る仕事をしていたときに、『必要なものって多くない』と気づき、もち物は最小限に。ミニマリストの友人の荷づくりも参考にし、1泊2日程度なら大きめのトートで出かけます」
身軽さ重視とはいえ、旅先でもおしゃれは諦めたくないもの。ファッショングッズやコスメなど、大人世代の「小ぎれい感」をキープしてくれるアイテムは軽量・小型を選ぶようにしているそう。
「髪のうねりは年齢が出やすいので、ヘアアイロンは大きくても普段使っているものを持って行ったり、軽さだけでなく、旅先での快適さも大事にしています」
兵庫県豊岡市のかばんブランド「メゾン・デフ」のトートバッグを愛用。
こまごまとしたものはバッグインバッグにしまいます。
ひうらさとるさんの新著『58歳、旅の湯かげん いいかげん』は3月22日発売予定。ドラマ化で話題の『西園寺さんは家事をしない』『ホタルノヒカリ』などを手掛けた漫画家で、無類の旅好きのひうらさとるさんに、「大人旅」を存分に語ってもらいました。
