なかなか手放すことができない「思い出の品」。ESSEフレンズエディターで整理収納アドバイザーのむらさきすいこさんは、少しずつ整理はしたものの、40代後半になって子どもが成人したのを機にさらなる整理に踏みきったそうです。大切にしたのは、「無理に手放すのではなく、本当に大切なものを選び抜く」ということ。今回はむらさきさんが実践した3つの方法をご紹介します。
すべての画像を見る(全6枚)1:選りすぐりの思い出品を1か所にまとめる
「思い出品」といっても、子どもがつくった作品や賞状、オモチャ、衣類などその種類は多岐にわたります。なんとなく取っておいたものも多く、すべてを保管するのは現実的ではありません。そこで、親として「どうしても残しておきたいもの」だけを厳選し、1か所にまとめることにしました。
まず、大きめの思い出ボックスを用意。子ども本人は「いらない」と判断したものの、親の視点で「これは残しておきたい」と思うものだけを入れました。基準は、「処分するときに胸が痛むかどうか」です。
手放すことに躊躇(ちゅうちょ)するものは、今の自分にとって価値がある証拠なので、無理に捨てる必要はないと考えました。
また、思い出品は「取っておくだけ」にせず、年に1回見直しをするマイルールをつくりました。時間が経つと、気持ちや価値観が変わり、「やっぱりこれはもう手放せる」と思うものが出てくることも。定期的に見直すことで、本当に必要なものだけを厳選した思い出ボックスにすることができます。
2:子どもからもらった手紙はファイリング
子どもからもらった手紙は、心が温まる思い出のひとつ。でも、無造作に保管していると、気づけばあちこちに点在し、紛失することもあります。そこで、手紙専用のファイルをつくり、1冊にまとめることにしました。
100円ショップで購入したファイルに、もらった手紙を「人ごと」に収納。たとえば、「長男→パパへ」「次男→ママへ」といった形で見出しをつけました。
筆者の息子はそれほど筆まめではなかったため、手紙の量は少なめです。量が多い場合は「保育園・幼稚園生」「小学生」「中学生以降」と学年ごとに分けるのもおすすめ。手紙も無理に手放す必要はありません。
この方法の最大のメリットは、保管場所が決まることです。手紙が点在することがなくなり、管理が圧倒的にラクになります。
また、ファイルに収納することで、ときどき見返しやすくなるのもうれしいポイントです。実際、子どもが大学生になった今でも、このファイルを開くたびに懐かしさと温かい気持ちで満たされます。
ほかにも、小学校から高校までの成績表や思い出の受験書類、取っておきたいプリント類も厳選し、子どもごとに1冊のファイルにまとめました。こちらも手紙と同様、無理に減らす必要はなく、量が多い場合には学年ごとにファイルを分けるのもいい方法です。