もしもの時のために、と防災用にストックされているご家庭も多いガスボンベ。しかし実際には、家族の人数に対して本数不足であったり、経年劣化でさびていたり、いざというときに安心して使えない状況にあることも。そんなお宅を数々見てきたという、ESSE フレンズエディターでライフオーガナイザー®のさいきかよこさんに、いざというときに困らない、ガスボンベの備え方について教えてもらいました。

防災グッズはリビングにまとめて収納
防災グッズはリビングにまとめて収納
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2か月半のカセットコンロ生活。家族4人で1日2本

ニトリのボックスに20本がぴったり!
ニトリのボックスに20本がぴったり!

2024年に自宅をリノベーションした際、仮住まい先で約2か月半、カセットコンロで調理する生活を体験しました。真夏だったので、メイン料理をつくる、副菜用の野菜をゆでる、汁物をつくる、といった必要最低限の調理のみにカセットコンロは使用。

途中、電気ケトルが壊れたので、お湯を沸かすときにも使って、消費したガスボンベの総本数は約60本でした。単純計算で、1日1~2本の消費ペース。このことから、1日2本必要と考え、1週間だと14本。冬場だと暖をとるにも使うことを考え+αで20本をわが家では常備することにしています。

これだけの本数を買いそろえたとして、置き場所に困るという家庭も多いのではないでしょうか。わが家はリビング収納のいちばん出し入れしやすい中段に防災グッズをまとめて収納しています。ガスボンベはニトリのバスケット Nインボックス レギュラー(税込679円)に。20本が、ちょうど入るサイズです。

ガスボンベの使用期限は7年

製造年月日はボンベの底に記載
製造年月日はボンベの底に記載

ガスボンベに使用期限があることを、意外と知らない方も多いんです。整理収納サポートでお客様宅にお伺いした際、使用期限の話になると「初めて知った」という方も。期限が10年以上きれている方や、本体が錆びているものが数本登場したご家庭もありました。

ガスボンベ本体の底面に数字が印字してあります。これは、製造年月日。この日から7年が使用期限の目安とされています。安全安心にガスボンベを使うために必要な期限です。期限が過ぎてしまったガスボンベの取り扱いについては、購入したメーカーや自治体に問い合わせると、丁寧に教えてくれますよ。