ひとり暮らし、家選びから配置まで自分の好みにすることができるもの。とくに毎日使うキッチンは使い心地をよくしておきたいもの。今年に入ってひとり暮らしをスタートさせた著述家の中道あんさんに、お気に入りのキッチンについて紹介してもらいました。

中道あんさん
中道あんさん
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こだわったのはカウンターキッチン

ひとり暮らしを始めて1か月半がたちました。いまのところ生活に不自由はなく、友人から新生活の感想を聞かれたら「パラダイス!」と答えられるほど満喫しています。

キッチン

楽しい世界を演出してくれるのは、対面カウンターキッチンかもしれません。新居探しのときに譲れない条件がカウンターキッチンでした。というのも、これまでは壁つけのキッチンだったからです。キッチンの後ろすぐにダイニングテーブルが置けるために調理から配膳の動線がスムーズなのが利点でした。

でも、壁に向かってする家事は作業そのもので、ぼっち感があり「つまらないなぁ」と思っていたのです。キッチンは料理や皿洗いをする場所という概念ならば、どんなスタイルでもいいのでしょうが、そこになんかしらプラスの要素を求めるのならカウンターキッチンなのではないかと思ったのです。おかげで窓の外の風景をながめながら、リビングで寛ぐ愛犬に話しかけたり、ながら家事を楽しめています。

使いやすいキッチンにしたポイント

冷蔵庫

ただ、サイズが小さなカウンターキッチンで、収納スペースに工夫もなく、はじめは頭を悩ませました。キッチンの作業には、食材を出す、洗う、切る、加熱する、捨てるなど、さまざまな種類があります。使いやすいキッチンにするためにレイアウトを考えました。

備えつけのキッチン収納だけでは、使い勝手が悪いので、無印良品のキッチンカウンターを背面の壁に備えつけました。横幅55cmのスリムな冷蔵庫と一列に並べています。コンパクトキッチンのよさは、動線が短いことです。

本当は流し台の後ろに冷蔵庫があるほうがいいのでしょうが、ガスコンロと向かい合わせの位置に。狭いことが功を奏して面倒くささはありません。むしろ、加熱調理中に冷蔵庫の中にある調味料を振り向くだけで取り出せて便利です。ガスコンロの横と下の引き出しには調味料を収納しているので出したらすぐに仕舞えて、散らかることはありません。

カウンターには、食器類、カトラリー、コップ類、タッパー、コーヒーを淹(い)れる道具類、犬のフード、ゴミ箱、花器類、根菜類を収納しています。食器類をカゴに入れて隠したかったのですが、それだと取り出しにくく、なのでよく使うものを手前にして並べています。