地震大国ともいわれる日本。万一地震が起こった際も、なるべく被害の少ない安心な家を心がけたいものです。今回は、防災のプロである辻直美さんの自宅マンションを参考に、自宅の地震対策のコツを教えていただきました。プロの技をぜひ取り入れてみてくださいね。
すべての画像を見る(全2枚)暮らしやすければ、防災意識も続く
「防災の観点から考え、次に生活動線の観点で再検討…を繰り返して配置を決めました」
という辻さんのおうち。一見、“防災感”はありませんが随所に工夫が。ソファとテーブルとの間隔を十分にとり、玄関までの避難経路を確保。発災時の避難スペースとして「どこからもものが落ちてこない」安全地帯を設けています。そのうえで、家具はもちろん小物にいたるまで地震時のリスク「落ちる・倒れる・移動する・飛ぶ」に万全の対策が。
「一方で生活のしやすさ、インテリアとの相性も大切です。日々の生活を犠牲にするような防災は続けられませんから」
暮らしやすく、好きなものを飾ることも諦めない防災術を教えていただきました。
家具は転倒しても避難経路をふさがない配置にする
もしも、本棚が向かって左側に倒れると玄関までの避難経路がふさがれてしまう。
「その際、本棚を支えるため隣に背の低いチェストを配置しました」