中学受験が終わり、入学オリエンテーションへ行ったご家庭もあるのではないでしょうか。ようやく一段落して子どももだらだらしてしまう時期ですが、それが癖づいてしまうのは困りもの。自身もお子さんの中学受験を終えた、元中学受験塾講師の天海ハルカさんは「スムーズに中学校生活に入れるよう、勉強習慣をゼロにしないことを心がけています」と話します。そこで、中学校入学までの期間にしておきたいことを伺いました。
すべての画像を見る(全4枚)1:勉強習慣をゼロにしないことが大切
長かった中学受験が終わり、入試に向けた勉強も一段落。これからは学校の宿題だけをゆっくりこなしていればよい…と言いたいところですが、入学までの期間に気をゆるめると、子どもはどこまでもだらだらしてしまうんですよね。実際に私がこの文章を書いている今も、娘はソファで横になり、動画を楽しんでいます。
今までがんばってきた分、この時期は燃え尽き症候群と呼ばれる状態にも近く、急に勉強を止めるとそのまま戻れなくなってしまう危険性も。もちろん受験ほどたくさんの勉強量は必要ありませんが、家庭での勉強時間をゼロにしないようにしたいです。
一息ついているのは親も同じだと思います。スケジュール管理や塾の送迎から解放されてゆっくりしたいところではありますが、子どもがスムーズに中学校生活へ移行できるように、もう少し子どもの生活リズムや勉強スケジュールを見守るようにしましょう。
2:教材のやり残しに手をつける
家庭での勉強は、学校の宿題にプラスアルファで進めたいもの。なにを勉強すればよいか迷ったら、まずは手持ちの、塾の教材を見てみるとよいでしょう。
わが家の場合は、今までにやり残したところが多いため、それをやっています。復習ということですね。
やり残しと言っても応用問題や入試演習ではなく、基礎のまとめを中心に手をつけています。算数でいうと基礎計算練習や、その日の授業のまとめといった部分です。国語の漢字や理科・社会の用語などの副教材があれば、それを利用するのもよいと思います。
レベルアップを図るというより、身につけた知識や解法を忘れず定着させ続けるためというイメージです。
3:中学校や塾の課題をやる
わが家がそうなのですが、入学する中学校からも、通っていた塾からも入学前の課題をもらいました。どちらも算数・国語・英語の内容だったので、中学入学前にこの3科目を勉強すべきだと伝わってきますね。
塾からの課題は1日1ページ(説明1ページ・問題1ページ)程度でした。大量に知識を詰め込んでおくというより、勉強習慣をキープしながら、中学の内容につなげていくという印象です。
「憧れの中学からの課題」「今まで必死に勉強していた塾の課題」ということで、つい1日で何ページも進めてしまいがちな点は注意ですね。内容にもよりますが、とくに英語のように新しい勉強は日をわけて少しずつ進めたほうが身につくでしょう。