ESSEの読者アンケートで見直したいという声が多かった「友達つき合い」。孤独な人は、そうでない人と比べて5歳寿命が短いといわれるほど、良好な友達関係は健康で幸せな人生に欠かせないそう。そこで今回は、精神科医の樺沢紫苑さんに大人の友達づき合いの極意を5つ教えてもらいました!
すべての画像を見る(全2枚)友達との楽しい会話で、免疫力もアップ!
楽しい時間を共有したり、悩みを話して息抜きをしたり...。良好な友達づき合いは、人生を豊かにしてくれるもの。
「友達と楽しく会話し、“幸せホルモン”であるオキシトシンが分泌され、ストレスが抑制されて免疫力がアップします」と、精神科医の樺沢さん。
とはいえ、子育ても一段落する読者世代。これまでの友達づき合いに違和感を抱いたり、気心の知れた友達がいないと寂しさを感じる人も多いようです。
「ライフステージが変われば、人間関係が変化するのは当然。友達関係に“義務感”を感じて楽しくないなら、距離をおくことを躊躇(ちゅうちょ)しないで。また、家庭や仕事など、固定した人間関係だけにこもってしまうと、ガス抜きができず、うつになるリスクも高まります。趣味やSNSなどを通じ、今の自分に合った友達をつくって、毎日を楽しく過ごしましょう」
人間関係に使う時間は、仕事関係2:友達3:家族5を目安に。家族との安定した関係は大切ですが、それだけだと息がつまります。
樺沢さん式、幸せになる大人の友達づき合いのルール。ぜひ参考にして!
ルール1:義務感を覚えたら無理に関係を続けない
会うたびに気が重かったり、楽しくないと感じる友達関係を無理に続ける必要はなし。
「ストレスのある人間関係は、健康にも悪影響。今までの人間関係が疎遠になることに罪悪感をもたず、距離をおきましょう」
●友達との自然な距離のおき方は?
連絡や会う頻度を少しずつ減らす
誘いを断ったり、メールの返信に時間をあけるなど、少しずつ距離をおいて。
「2回連続で断ると、3回目はこない場合が多いです。相手も義理で誘っている場合があるので、負い目は感じる必要なし」
ルール2:必ずしも本音を話さなくてOK
なんでも本音で話すのが友達というのは幻想。
「人は仕事のときは仕事の顔、家庭では母親、妻の顔など、それぞれの場面で役割を演じています。ありのままでいる必要はなく、どんな場面の友達なのかによって、使い分けるのが自然です」
●大人になってからの友達づくりで大切なのは?
常にオープンマインドでいる
「自分は1人が好き」などと言い訳せず、「友達が欲しい」「会話の輪に入りたい」といった気持ちを素直に認めましょう。自然と周囲に伝わり、話しかけやすい雰囲気に。
自由に出入りできるコミュニティに1人で参加する
職場やママ友など、しがらみのある関係より、趣味の集まりなど利害関係のないコミュニティに参加を。合わなければ自由に抜けられるよう、1人で入るのがおすすめ。
カルチャースクールやSNSを上手に活用する
カルチャースクールに通ったり、共通の趣味の人とSNSでやりとりするのもおすすめ。共通点があると会話が盛り上がり、気の合う友達ができやすくなります。