「家にものが多いのはわかっている。でも、捨てるタイミングがわからない。だってまだ使えるし」。そう悩むうちに、ものはどんどん増えて、一向に片づかずに負のループに…。片付けができる人とできない人では、ものを手放すタイミングにどんな違いがあるのでしょうか? 整理収納アドバイザーとして多くの散らかった家の片付けをサポートしているおまいさんが、その違いを詳しく教えてくれました。

すっきりとしたキッチン
すっきりした空間にするには、ものを捨てるタイミングが大切
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片付け上手は「使いきれる量」しかもたない

時計

片付けができる人の手放すタイミングはいたってシンプル。それは 「使いきったから手放す」 たったこれだけです。

「いや、さすがにそれくらい私もしてますけど…」と思うかもしれませんが、実際にこのルールが機能するためには、「自分の使いきれる量しか買わない」という前提が必要なんですよね。

そもそも私たちは、みな平等24時間365日しかありません。つまりどれだけたくさんのものをもっていたとしても、使える量は変らない。にもかかわらず、片付けが苦手な方は、ものを家の中に入れすぎるから、一生使いきれなくて、一生捨てられないんです。

「使いかけ」が増え続けると、家はどんどん片付かない!

洗面所

たとえば、こんなことはありませんか? 使いかけの化粧品があるのに、インフルエンサーのPRを見て「これよさそう!」と思わず衝動買い。使いきる前に新しいものを買ってしまったもんだから、一生使いきれない。結果、家には使いかけの化粧品がゴロゴロ…。

でもこれ、なんも化粧品のような使えば減るようなものだけの話じゃないんです。たとえば服も同じ。

使い倒した!と思えるもの、いくつありますか?

クローゼット

「この服、使いきった!」って思えるってことは、「ボロボロになった」とか「十分楽しんだ」って思えるほど着ないといけないわけですよ。でも…1年は365日しかないのだから、着られる回数って限られてる。にもかかわらず、クローゼットに入りきらないほどの服を持っていたら、一生「使いきったな」と思える日は来ません。

そして時が経って、いつしか『流行遅れの服』、『歳をとって似合わなくなった服』、『今はさほど好きじゃない服』になっても、「使いきった」と思えないから手放しづらいんですよね。

それは、罪悪感やもったいなさを感じしまうからです。でも着たいわけじゃないから、また新しい服を買う。そうやって、ものはどんどんたまっていってしまうんです。