神奈川県の中央に位置する厚木市は、豊かな自然とアクセスのよさを併せもち、温泉や公園、ホルモンをはじめとしたグルメも魅力。さらに、紙おむつ支給などの充実したサービスで、子育て世代が住みやすいまちとしても注目を集めています。そんな厚木市の人気の理由を探ってみました。
温泉あり、グルメあり。あつぎ鮎まつりは夏の一大イベント
都心までほぼ1時間でアクセスでき、丹沢山地や相模川などの自然にも恵まれている厚木市。2025年の2月1日には、市制70周年を迎えました。
●本格温泉が楽しめる「あつぎ温泉郷」
意外と知られていませんが、厚木市は都心からいちばん近い、本格温泉を楽しめるまちです。市内には飯山温泉、七沢温泉、広沢寺温泉、かぶと湯温泉からなる「あつぎ温泉郷」があり、強アルカリの泉質で美肌効果も期待できます。
●ソウルフード「豚ホルモン」などグルメも要チェック
そして、厚木市のソウルフードといえば豚ホルモン 。市内の食肉センターから仕入れた新鮮な豚の内臓肉を、パンチのあるニンニクみそダレで味つけした厚木のホルモンは、ご当地グルメのコンテストの優勝経験もあり、全国的に知られています。
そのほか、相模川のアユ、豚肉をみそにつけた郷土料理のとん漬け、東丹沢の伏流水を仕込み水にした日本酒「盛升」、市内に3社の製造メーカーがあるクラフトビールなども厚木の名物。こうした選りすぐりの名産品を、「あつぎOEC(おいしい)フード)」として市が認定しています。
●市民の一大イベント「あつぎ鮎まつり」
厚木市では、年間をとおして子どもから大人まで楽しめるさまざまなイベントを開催しています。
なかでも一大行事は、毎年8月上旬に開催される「あつぎ鮎まつり」。約1万発の花火が打ち上がる「あつぎ鮎まつり大花火大会」のほか、子どもたちが相模川のアユをつかみどりするイベントも開催されます。
紙おむつ支給や4年連続待機児童ゼロなど、充実した子育て支援サービス
観光やグルメが楽しめる厚木市ですが、子育てのしやすい街としての側面も。充実した子育て支援サービスのなかから、市民の満足度がとくに高いというものをご紹介します。
●子ども医療費助成
所得制限を設けず、18歳までの子どもの健康保険適用医療費の自己負担額を全額助成。2023年10月1日より、対象年齢の上限が中学校卒業までから18歳まで(18歳に達する日以後の最初の3月31日まで)に拡大されました。
●紙おむつの支給
0歳児の1年間、紙おむつやおしりふきなどを、カタログから選んで支給限度額まで注文でき、毎月1回自宅に配送。さらに第3子以降は、2歳になるまで支給を受けられます。
●子育て支援センター「もみじの手」
保育士が駐在する子育て支援施設。広い遊び場エリアがあり、祝日や年末年始除く土日も利用可能。市外からも来場できます。子育て講座や、親同士が気軽に交流できる「子育てサロン室」も人気。
●保育園の充実
市内には公立、民間含め保育園が52園。待機児童は4年連続ゼロで、全園で使用済みおむつの持ち帰りが不要です。
●子育てパスポート「AYUCO」
18歳以下の子どもと同居する保護者がスマホで登録でき、提示すると市内約380のサポーター店舗で、割引やサービスの特典が受けられます。授乳室やオムツ交換台など、各店舗の子育てサービスを調べられるのも便利。市外在住者でも利用可能です。
そのほか、買い物などの際に子どもを一時的に預けられる託児室「わたぐも」や、そこを起点として、幼稚園までの送迎や、19時30分までの預かりを行ってくれるサービスも。働く子育て世代を手厚くサポートします。
ESSEプラチナインフルエンサーのランチセミナーを開催
2025年1月、厚木市内で、ESSEプラチナインフルエンサーが参加したランチセミナーを開催。市内在住の料理研究家、大橋由香さんをゲストに迎え、厚木市の観光や名産品、市内の子育て支援サービスが紹介されました。
ランチは、大橋さんが店主を務める「ストウブビストロ はるひごはん」のお弁当と、ストウブ鍋でつくった鶏肉の無水煮込み。色あざやかなお弁当には厚木産の野菜も使われ、ヘルシーながら食べごたえ満点です。
「素材の味が感じられておいしい」「お弁当づくりの参考にしたい」「鶏肉がやわらかくてストウブ鍋が欲しくなった!」など、参加したプラチナレポーターからも大好評でした。
「ストウブ鍋でつくる煮込みは、材料を入れて火にかけたら、あとはほったらかしでOK。子育て世代の強い味方なんです。食材の量や火加減を正しくすれば、だれでもおいしい料理ができますよ」と大橋さん。
イベントでは、厚木で2人の子育てをしてきた大橋さんと、厚木市こども育成課の職員とのトークコーナーや、質問コーナーも。
セミナーを終えた参加者からは、「住みやすいまちだと思った」「家族で温泉やハイキングに来てみたくなった」「観光スポットや自然、遊び場がたくさんあり、子育てするのに魅力的」などの感想が。
とくに子育て支援については、「紙オムツ支給はとても助かると思う」「4年連続待機児童ゼロはすごい」「共働き世帯にとってありがたいサービスが多い」といった声が聞かれ、さまざまな角度から厚木の魅力に触れるひとときとなりました。
問い合わせ先/厚木市役所 企画部 広報シティプロモーション課 ☎046・225・2040
撮影:星 亘 写真協力:厚木市観光協会、産経新聞社